広く普及しつつあるマイナンバーカードですが、利用するに当たって読み取りを何度もしなくてはならなかったり、たびたびパスワードの入力を求められたりと、煩雑なのが難点です。ちょっとしたページ遷移のたびに読み取りを要求してくることに「イライラさせられるなあ」と感じる人も多いでしょう。
そんなマイナンバーカードが6月、iPhoneの「ウォレット」に登録して利用できるようになりました。Androidはすでに2023年5月から登録可能となっていたため、今回の対応によって、ほぼ全てのスマホユーザが利用可能になったといえます。

スマホにマイナンバーカードを登録しておけば「マイナポータル」などの対応サイトは、物理カードなしでログインできるようになり、パスワードを生体認証にひもづけておけば、手入力の必要すらなくなります。これ以外にもいくつかのメリットがあり、今後はどんどんと拡大していくはずです。
今回はそんなマイナンバーカードについて、iPhoneとAndroid、それぞれでの登録の仕方をざっとおさらいした上で、何ができて何ができないのか、また機能的に何らかの違いがあるのかをチェックしていきます。
まずはiPhoneとAndroid、それぞれでの登録の手順を見ていきましょう。デジタル庁サイトでのそれぞれの呼び名は、iPhoneが「iPhoneのマイナンバーカード」、Androidは「Androidスマホ用電子証明書搭載サービス」といった具合に若干違っていますが、どちらもできることは基本変わらないので、気にする必要はありません。
2025.07.21(月)
文=山口真弘