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 滋賀県・琵琶湖東部の城下町である近江八幡市は、近江商人が活躍した江戸時代の街並みと、明治期に訪れた建築家W.M.ヴォーリズが手がけた洋館が数多く残り、歩くほどに発見のある街です。そんな近江八幡で、街歩きをさらに楽しくするお店をご紹介します。

 同志社大学、関西学院大学、明治学院大学などを手がけたヴォーリズが建築した建物のカフェで休憩し、旅の締めくくりには本場の絶品・近江牛に舌鼓するのは、いかがでしょうか。


“純和風のヴォーリズ建築”で味わう、絶品のパフェ

 最初に訪れたのは、味はもちろんのこと、見た目の美しさにもこだわる、フルーツパフェのお店「OZEN」。店舗はヴォーリズ建築で、純和風の外観に和室と洋室が融合した内装という、近江八幡建築巡りにふさわしいカフェです。ヴォーリズ建築の表現の幅を感じ、器や内装の美しさに好奇心を満たされながら、おいしいフルーツを味わいましょう。

 背が高くボリューム満点の見栄えでありながらも、自家製ジェラートとジュレを合わせ、さらりと軽やかな食べ応え。

 農家から直接仕入れたいちごのパフェは、口に入れると果実がはじけるよう。いちごのみずみずしさと濃厚な味わいに浸り、心から満たされる時間です。

 「好きな服を着ると気分が華やぐように、美味しい果実を、もっとおしゃれに」という思いから、アンティーク食器など、器にこだわり、五感でフルーツパフェを楽しめるカフェです。

 地元食材を使った御膳も始まったので、ランチタイムにもおすすめです。

OZEN

所在地 滋賀県近江八幡市西末町10
電話番号 0748-36-3372
営業時間 11:30-17:00
定休日 火曜、第2水曜
https://www.instagram.com/ozen_geppaku/

2025.07.10(木)
文・写真=神谷加奈子