人気コミック原作のNHK夜ドラ『ワタシってサバサバしてるから』、通称「ワタサバ」のシーズン2が5月5日にスタートする。
シーズン2の「婚活編」に登場するカリスマ婚活コンシェルジュ・東堂百合子を演じるのが浅野ゆう子さんだ。
ドラマや映像での浅野さんはトラッドなファッションを着こなすドライなキャラクターを演じる印象が強いが、プライベートでは57歳の時に結婚し、家事などとても人間的な側面も披露してきた。婚活コンシェルジュ役にも“縁”を感じる。
浅野さんにドラマのこと、自身の「ウェットorドライ」な性格のこと、結婚生活の意外な一面などについてお話を聞いた。

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――『ワタシってサバサバしてるから』シーズン2のオファーを受けたときの思いはいかがでしたか。
浅野ゆう子(以下、浅野) 私は読書が趣味で、本を読んでクールダウンすることが多いんですね。最近は漫画が原作の映像作品がすごく多いので、漫画もよく読むようになりました。なので「ワタサバ」も実はずいぶん前から読んでいたんですよ。自分が読んで面白いと思ったものが映像化されると、「見る目があったな」とか自己満足を感じますね(笑)。
――「ワタサバ」も映像化すればいいのに、と思っていらっしゃった?
浅野 そうなんですよ。今回の東堂百合子さんも漫画で読んでいたので、オファーをいただいたときも自分なりに想像を膨らませました。でも脚本を頂戴したら原作とは全然違うキャラクターで描かれていて。私をイメージして“当て書き”して下さったそうで、とても楽しいキャラクターになっています。
――原作とはどんな感じに違うんですか。
浅野 原作では眼鏡にパンツスーツのキャリアウーマンといった印象ですが、私が演じる百合子さんは常にミニスカートで髪も盛り盛り。自分で結婚相談所を経営しながらも、あわよくば自分が何度目かの結婚をしたい、という野心家の女性です。実はモデルになる方がいらっしゃるそうで、「ああ……なるほど」と。

「思ったことをすぐ口に出しちゃうのも私とは違うところだなぁと」
――浅野さんへのあて書きだとどんな風になるんでしょう。
浅野 服装も行動もイケイケな人です。私はそういうイメージなのかしら?(笑)実は私は普段全然そういう服は着ないんですけど。ただ東堂百合子さんはとても仕事熱心で、この道一筋30年というタイプの人。そういう部分は親近感を持ちました。思ったことをすぐ口に出しちゃうのも私とは違うところだなぁと思いましたが。
――浅野さんはぐっと飲み込むタイプなのですか?
浅野 若い頃は出ちゃうこともありました。でも、よろしくないということがわかってきた頃から言葉にする前にちょっと考えてから発言するようにしました。特に今の時代、思ったことをすぐ口にしちゃうと、炎上とかも怖いですからね。保守的とまでは思いませんが、そこは時代によって考えが改まった部分もあるかもしれません。
2025.05.10(土)
文=田幸和歌子