前菜や炒飯、デザートまで楽しめるフルコースの内容は?
季節限定の旬な料理の他、アヒルの塩卵の卵黄をカスタード風に仕上げた「とろーり金のゴマだんご」など菜香新館の名物メニューも味わえるので、名店の味をあますことなく満喫することができます。



かわいい鳥籠スタンドについ注目しがちですが、セイロ蒸しや小鉢もさすが老舗! とうなるおいしさです。初夏まで(~6/4)の前菜は、紫キャベツと赤玉ねぎ、セロリの甘酢漬けで、ほどよい酸味がぐぐっと食欲をかきたてます。大人気の筍ぎょうざは、点心で名をはせた「菜香新館」の真骨頂。かわいいだけじゃない、真のうまさが詰まっています。


コースの締めはチャーハンと杏仁豆腐。ぱらっぱらのチャーハンには、大ぶりで味の濃いシラスがたっぷり! ああ、春がきたなぁと舌で感じることができます。杏仁豆腐は、その名の通りにうっとりするほどなめらかな舌触り。優しい甘さも食後にぴったりです。


隠の立役者は「悟空茶荘」で仕入れた上質な茶葉
中国茶は、緑茶、白茶、青茶など、風味の異なる4種の茶葉から好みで選べるようになっています。今回のランチでは、蘭の花のような香りの「白芽奇蘭(はくがきらん)」、ジャスミンの花が舞う清々しい味わいの「碧潭飄雪(へきたんひょうせつ)」、香ばしいウーロン茶に桃の香りをつけた「白桃烏龍茶(はくとううーろんちゃ)」、本日のおすすめのお茶からセレクトできます。

実はこのお店、同じ中華街にある中国茶の名店「悟空茶荘」と同じ系列。中国各地から仕入れた上質な茶葉は、中国茶に詳しい人にとっても納得のクオリティです。本場同様に茶こし付きマグカップでいただくので、好きなタイミングで湯を注ぎ、二煎、三煎と淹れるごとに変化する香りや味わいが楽しめます。

菜香新館

所在地 神奈川県横浜市中区山下町192
電話番号 050-3196-2794
営業時間 11:30~15:30(L.O.14:30)、17:00~21:30(L.O.20:30)、土・日曜、祝日11:00~16:00(コースL.O.14:00)、17:00~21:30(L.O.20:30)
※「清芳午餐」は平日11:30~、12:30~、13:30~限定(要予約)
定休日 火曜(祝日の場合は営業)
交通 みなとみらい線元町・中華街駅より徒歩3分
https://saikoh-shinkan.com/

2025.05.02(金)
文=嶺月香里
写真=鈴木七絵