今は化粧品そのものより、ブランドの価値観が重視される時代。経験を重ねた大人こそ、「GENEROUS(ジェネラス)」に注目すべき――その理由を美容ジャーナリストの齋藤 薫さんが紐解きます。

肌に合う合わないより、気持ちに合うか合わないか

 気づいていただろうか。今、化粧品の選び方が変わってきたこと。スキンケア市場は既に成熟、例えばテクスチャーが悪いものなどもう見つからない。まさに微差を競っているために、何が良くて何が悪いのか、いよいよわからないと悩む人が増えている。

 だからこそ言いたいのが、今は化粧品を選ぶのではなく、まずブランドの価値観を選ぶべき時代であるということ。どういう意志を持って化粧品を作っているのか? それを丁寧に見極めるべきときなのだ。でないときっと使い続けられない。肌に合う合わない以前に、気持ちに合うか合わないか。様々な価値観が交錯する世界、心から寄り添える、信じられるブランドの化粧品でないと、効かないと考えるべきだからである。

「自分だけがキレイならいい」という時代ではない

 そういう意味で何となく自然派に心惹かれても、今や自然派もいろいろ。一方で、SDGsを心がけるのは当たり前。その上でどんな意識を持っているか? を見極めたい。だからブランドが発するメッセージに耳を澄ましてみて欲しいのだ。

 実は私自身、心に刺さる言葉に出会った。“「自分だけがキレイならいい」という時代ではない”。自分のことだけじゃなく、環境や自然、世の中の出来事にも心を砕くことが、人としての豊かさにつながり、自ずと本来の美しさが引き出されるはずと訴えるロアリブの「ジェネラス」である。ジェネラスの意味は、寛大、寛容。大人は心も肌も寛容であって欲しいとの思いを込めたネーミングだ。自然派でも、とりわけ真摯で温もりも慈愛もあるブランドなのだ。そこに心が動くのなら、ぜひ出会いを果たしてみて欲しい。

植物性でも動物性でもない“生命系成分”への、強いこだわり

 地球を慈しみ、自然との調和をミッションと考えるロアリブが生んだ「ジェネラス」は、そうした価値観を共有する生産者と濃密な関係を築いている。有機栽培の米農家や老舗の造り酒屋の協力を得て、オーガニックコメヌカ水やコメ発酵液を化粧品成分として豊富に配合することができたのだ。また植物も全て発酵成分。北海道のアカシアハチミツやローヤルゼリーも巧みに処方されている。

 じつはそこにも強いこだわりが見えてくる。単に植物成分をブレンドしただけの自然派ではない。発酵も微生物の生命活動。ハチミツやローヤルゼリーエキスも蜂の生命活動から生まれるもの。これらは、植物成分でもない動物成分でもない、命を育むプロセスから得られる“生命系成分”として今最も注目される未知の可能性を持ったカテゴリーと言える。それこそ無限の全方位性を持つ美容の主役になっていくはずなのだ。

幸せそうな肌へ導く、温もりあるエイジングケア

 ちなみにこのブランド、環境への具体的な取り組みとして、ミツバチが暮らす日本の森林・里山のために、売り上げの一部を寄付、森林保全活動を支援する。そういう利他の心を持ったブランドの化粧品を使うことも、じつはそれ自体に美容上の大きな意味がある。

 独自配合のコメ発酵液から幸せホルモン「オキシトシン」の発現が認められたというが、そもそも人を褒めたり人のために尽くしたりするとオキシトシンが分泌されるように、利他の精神に寄り添うことで、人は幸せホルモンに満たされ、それだけで「幸せそうな肌」に。シワたるみがないだけではない。会う人を心地よく癒すような肌へ導くのが、独りよがりを卒業した人の、温もりあるエイジングケアと言えるのだろう。

 ふきとり乳液で角質ケア、化粧水でラメラ構造を修復、クリームで濃厚なエネルギーチャージとリフトケア。無駄もない、隙もない、まさに香り高き癒しのような3品なのに、人が見違える。自然を慈しむ人だけに許された美しさである。

2025.04.24(木)
文=齋藤 薫
写真=吉田健一