野島:大学の頃にはもう親は見守る感じだったので、中学ぐらいですね。中1ぐらいの時に「さすがに道を踏み外すの早すぎだろ……」となって。でも中3くらいには「言ってもしょうがない、制御利かねえ」みたいに何も言わなくなりました。
深緑:中3で⁉ それは早いですね。高校はいわゆる一般高校ですか?
野島:はい、家から一番近いところです。

深緑:それは早く帰って編集したいから?
野島:そうですね。わざわざ遠くまで行って勉強するような気持ちはなくて、あそこにあるんだから、そこでいいやって。
深緑:専門学校に行くとか、芸大に行くとかでもなく、とにかくどんどん作りたかったんですね。
野島:言われてみれば、誰かに教わろうっていう気持ちはなかったですね。毎回、とにかく自分の今できることにプラス1を試行錯誤しながらやるぐらいの感じで、これが仕事になるとか、あまり将来は考えてなかったです。
2025.04.10(木)
文=野島達司,深緑野分