画面と音へのこだわり
深緑:野島さんはスマホやYouTubeが身近な世代だと思います。小さい画面で表現することに興味はありますか?
野島:あまりないですね。僕、初めはスマホを映像を見るためのものだと思っていなかったので。友達とかみんなスマホでゲームしたり動画みたり、ほとんどスマホで生きてる感じだったんですけど、僕は家でもスマホを放置しすぎて気付いたら「あ、電池切れてる」みたいな感じでした。ずっとパソコンなんですよ。家に帰ってきたらパソコンとかプロジェクターとか、とにかくデカい画面で見たくて。ちまちました画面で作業するのも絶対に嫌で「スマホにも編集ソフトがあるらしいけど、どうやってやるんだろう?」って思ってました。
深緑:完全に時代と逆行していて面白いですね。今も動画を見る時はスマホでは見ずに、大きい画面で見ますか?
野島:ちゃんと見る時はそうですね。スマホで見るのは、資料とかYouTubeの動画とか、その時チェックしなくてはいけないものくらい。映画を見るとなったら家に帰ってデカい画面で見ます。音とかもちゃんとしてないと嫌なんで。(部屋にあるスピーカーを指さして)これを持ってきたのは僕なんです。
深緑:おお! お部屋に案内していただいたとき、めっちゃいいスピーカーだねって話してたんです!

野島:父親からもらって、僕の部屋にずっとあったやつなんです。新しいスピーカーを買ったので、いらなくなって持ってきました。だからもう30年ぐらい前のやつです。
2025.04.10(木)
文=野島達司,深緑野分