巨大なアジの味はいかに?
せっかくなので地域のスーパーで五島産のヒラマサとコシナガマグロを追加し、贅沢な刺盛りをいただいた。

捌いている途中で気がついたのだが、この時期に五島で釣れるアジは産卵に絡んだ個体がほとんどで、雌は卵を持ち雄は白子が発達していた。それらに栄養が分配されているせいか脂の乗りは「中の上」ほど。本来であれば産卵期のアジは食味に欠けるが、キビナゴを捕食しているため身にはしっかり脂が乗り旨味は強く、歯ごたえもあり回遊系のアジではめったに味わえない上質な食味を堪能できた。

産卵を終えて荒食いをする4月ごろにはさらに美味しくなっているだろうか。また五島を訪れる口実ができた。
五島はアジ釣りの楽園だった
五島遠征最終日の夜は港内にざわざわと音がするほどキビナゴが接岸したため、今度はキビナゴと同じサイズのルアーで狙ったところ、これが面白いほど釣れた。


まさに五島はアジの楽園。アジの漁獲高全国1位のポテンシャルがいかんなく発揮される結果となった。
今回は釣り中心の旅であったが、ここ上五島では定例で開催される朝市や潜伏キリシタンの地として文化遺産も多く、観光も合わせて島を巡ることができる。


ぜひ、また季節を変えて訪れたい。

2025.03.15(土)
文=ぬこまた釣査団(大西)