小松菜とちりめんじゃこの混ぜごはんの作り方

 まず、水洗いした小松菜をゆでていきます。フライパンでやるとゆでやすいですよ。入れるときは下のほうから、湯がはねないようにそっと入れてください。

 小松菜の1株、大きさもかなり個体差あります。小さめなら10秒、大きめなら20秒もゆでて、ざるにあげておけば火が通ります。ざるにあげてからも余熱で火が通っていきますので、ゆですぎないように。

 小松菜の熱がとれたら、水気をぎゅーっと絞って、7~8ミリ幅に切ります。葉はより細かめに刻んだほうが食べやすくなります。

 あとはもう、ちりめんじゃこ、黒ごま、熱々のごはんと一緒に混ぜるだけ。

 ちりめんじゃこは大さじ2と書いてますが、すりきりでなく、もりっと大さじ2ぐらいがおいしい。ちりめんじゃこ、あまったら冷凍もできます。

 たんぱく質と野菜が一緒にとれるごはんです。小松菜は食感がよく、ちりめんじゃこはうま味と塩気があって、黒ごまは香り担当。それぞれがごはんと合わさるおいしさ、試してみてほしいです。

 あわせる汁もの、ベーシックな豆腐とわかめにねぎのお味噌汁なんてどうでしょう。こちらも「たんぱく質と野菜」を意識した組み合わせにすると、栄養バランスもよくなります。豆腐はミニサイズのものも最近はよくあるので、使い切りやすさを考える人にはおすすめ。

 混ぜごはん、これから何回か続けてご紹介させてください。いろいろ面白い組み合わせがあるのです。

 では、また来月。

白央篤司(はくおう あつし)

フードライター、コラムニスト。「暮らしと食」がメインテーマ。主な著書に、日本各地に暮らす18人のごく日常の鍋とその人生を追った『名前のない鍋、きょうの鍋』(光文社)、『台所をひらく 料理の「こうあるべき」から自分をほどくヒント集』(大和書房)、『はじめての胃もたれ 食とココロの更新記』(太田出版)がある。
https://www.instagram.com/hakuo416/

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Column

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2025.02.15(土)
文・撮影=白央篤司