化粧品から生まれた絵具でクリーンな環境への想いを紡ぐ
子どもたちが手にした絵具は、開発の段階でお役御免となった化粧品たちから生まれ変わった“SminkArt”というアップサイクル絵具です。
開発過程で製品化しなかったアイシャドウやメイクアップ化粧品を原料として作られているため、発色や質感がユニーク。パールが光沢感を放ち、ラメがキラキラと輝き、独特の濃淡が出るなど、普通の絵具とは異なる見え方に、「こんなのはじめて」「おもしろい」と子どもたちは興味を持ち、目を輝かせました。
子どもたちに、開発に使用した化粧品をアップサイクルし、資材を再利用するという取り組みを紹介しながら、子どもたちの創造性を広げ、個の可能性を引き出すお手伝いをする。
そんな「持続可能な未来を見据えた取り組み」、そして「自分の力で未来を切り開くことをサポートする取り組み」というKANEBOのアクションは、未来ある子どもたちが生きていく地球環境を守り、健やかな社会をつくることにつながる方法を模索する親へのメッセージとしても届いたことでしょう。
イベントに参加した親御さんからは「役目を終えた化粧品から生まれた絵具に触れたことで、はじめて子どもと環境に配慮することの大切さを話し合いました。とてもいいきっかけになりました」という声が。子どもたちが笑顔で過ごせる未来を実現するためのきっかけとしてKANEBOの働きかけは大きな意味を持っているのです。
2025.01.23(木)
文=金子優子