婚活サバイバル番組『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン1に出演し、鍛えあげられた肉体と甘いマスクで大ブレークした“ラテン系の貴公子”當間ローズさん。
9月には、人気漫画が原作のミュージカル『新テニスの王子様』にも出演するなど、活動の幅をさらに広げています。活動の原点から今後挑戦してみたいことまで、たっぷりとお聞きしました。
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いじめられっ子が、外交官を志す生徒会長になるまで
――ローズさんは小学生時代、いじめられていたと伺いました。その後は中学で芸能界デビュー、高校では生徒会長と華やかな経歴です。どのようにいじめを克服されたのですか?
當間ローズ(以下、ローズ) 中学の時に、英語のスピーチコンテストで、3年連続県大会で優勝して、学校でも全校生徒の前で表彰され、それまでいじめていた子たちからも一目置かれるようになりました。
――英語は、ご家族のどなたかがネイティブだったのですか?
ローズ いいえ。英語は完全に独学で身につけました。僕の住んでいた浜松には、在浜松ブラジル総領事館があって、わりとオープンに足を運べる環境でした。ブラジルと日本の架け橋として活動されている総領事のお姿を間近で見て、自分も外交官になりたいと思っていたので、中学に入学してからは外交官に必要な英語を必死で勉強していたんです。
それが、みんなに認められたり、県大会で表彰されたりという結果につながったので、努力することは決してムダではないんだと思え、自分に自信がもてるようになりました。
――外交官ではなく、芸能界を選んだ決め手は。
ローズ 小さいときから歌が好きだったのと、友達が少なかったので、だんだん「芸能人になれば、友達をたくさんつくれるかもしれない」と思うようになりました。
中学まではずっと地元の子たちと一緒だったのですが、高校でメンバーがすべて入れ替わり、人間関係もゼロから構築することになったので、両親と「学業との両立」という約束をして、本格的に芸能界を目指すことにしました。
――「学業との両立」というと、平日は学校で、週末に芸能活動というイメージですか?
ローズ そうです。平日はとにかく勉強をして、タレント養成所のレッスン費用をアルバイトで稼ぎ、週末は夜行バスで東京に行ってレッスンやオーディションを受けていました。
同じ夢を持って、同じ養成所に通っていた同級生がいたのも励みになりました。学校はそれまで芸能活動をしていた生徒がいなかったので、先生たちも最初は戸惑っていましたが、母から、「あなたが本当にやりたいなら、まわりに文句言わせないくらい勉強しなさい。そうすれば、誰にもダメだと言われない」とアドバイスされ、寝る間も惜しんで勉強。高校3年間ずっと学年トップの成績を維持していたら、先生も一緒になって応援してくれるようになりました。
2024.10.26(土)
文=相澤洋美
写真=鈴木七絵