由美 ほんとそう。最近、PUFFYの曲をよくカバーしていて、あれはやめてほしい(笑)。私だって、そっちを聴きたいよって思うから。本物は出てこないでもらいたいです。

亜美 セルフカバー禁止にしよう。

由美 民生さんだけじゃなくて、全員禁止にしたい(笑)。

亜美 あはは!

武者修行に出て、成長したなと思われたかった

――2000年のアルバム『SPIKE』を境に、民生さんとの関わりが減っていきましたよね。どうしてだったんですか?

由美 大人にならなきゃと思ったんです。毎回ずっと民生さんとやっていけるなら、もちろんそれに越したことはないんですけど、それじゃあいけないのかなって。武者修行に出て、次に民生さんとやるときには成長したなと思われたい、そういう時期でもありましたね。

 それまではステージに立つことが怖くて、やっと楽しさがわかってきた時期だったし、じゃあいろんなことに挑戦してみようって。アメリカに行ったのもそのころです。行ってみたら、デビュー当時の自分たちがどれだけ恵まれていたかがわかって、もっと成長しなきゃ、もっと勉強しなきゃって。それが何年か続きました。がんばったよね?

亜美 うん、がんばった。それでアメリカから帰ってきたあとかな、民生さんのおうちに遊びに行って、曲を書いてくださいってあらためてお願いして。

由美 私たちはやっぱり民生ファミリーなので……ないんですけど、そんなの。

亜美 いや、ある(笑)。 

由美 なにかあるごとに一緒にやりたいのはいまだに民生さんですし、「解散する?」ってなったときは絶対に民生さんとやれるようにがんばっておこうと思ってるんですね。「お前らとはやりたくないよ」って言われないようにがんばろうって。

 

「民生さんに◯◯られたら解散しよう」って

亜美 絶対に褒めてくれないので、民生さんに褒められたら解散しようってふたりで話してるんです。だから褒められることが私たちの最終目標なんですけど、一度ものすごく軽く褒められたことがあって。

2024.10.16(水)
文=門間雄介