――「放任主義」とは、具体的にはどんなものでしたか。

藤井 学校でスキー教室に行くときも全部自分で用意しなくちゃいけなくて、ものすごく大変だったのを覚えてます。自分で荷造りして、スキー道具は持ってないからレンタルの申請をしました。すごく大変でしたけど、おかげで今もパッキングは速いですね(笑)。

モデルを始めた15歳から「お小遣いなし、確定申告も自分で」

――サイゼリヤみたいなチェーン店に行くこととかありましたか。

藤井 ありました。中学生のとき、初めてデートで行ったのがサイゼでした。学生のときはめっちゃ行ってましたよ。

――お小遣いはあった?

藤井 15歳でモデルの仕事を始めてからはもらってないです。親から通帳をポンって渡されて、自分でやりくりしなさい、と。

 当時はやりくりも下手くそだったので、「今月めっちゃ使っちゃったけど、来月のお給料でなんとかしなきゃ……」みたいな感じで、全然うまくできませんでした(笑)。

――では15歳から確定申告もご自分で?

藤井 やってました。今はほとんど税理士さんにお願いしちゃってますけど、それでも、Excelに領収書の金額とか打ち込んで管理してますね。

 

モデルは体力勝負「サチボディ」を整える日々

――モデルさんというとキラキラしたイメージがありますが、日々の経費精算だけでなく、体型・体調管理も大変ですよね。

藤井 それはやっぱり厳しいですよね。正直、肉体労働だと思います。朝は4時半とかに起きて、そこから夕方まで1日50回着替えたりとかするので、体力は本当に必要です。

 あとは爪とか歯とか肌とか、本当に細かいところまで見えるから、常にコンディションを整えておくっていうのは基本中の基本。いつでも水着になれるように、みたいな感覚です。

――藤井さんの体作りは「サチボディ」と言われ、憧れの的になっています。

藤井 ただ、モデルを始めた直後は、「もっと痩せないといけないのかな?」と、いろんなことを考えすぎて極端なダイエットに走ってしまって。

2024.10.12(土)
文=小泉なつみ