食後はウッドデッキの椅子に腰を掛けながら、ちょい投げ釣りで魚を狙う。夜通しライトアップされているため、ヘッドライトがいらないほど明るい。
自分で釣った魚を宿の方に調理してもらうという目的は、すでに達成していたため軽い気持ちで構えていると……そういうときに限ってアタリがでる。釣果を伸ばす秘訣は殺気を消すこととはよく言われる(信じるかどうかはあなた次第……)。
岩場で遠投してアナゴを狙っているとこちらにも竿先に反応が出た。釣り上げてみると……。
アナゴかと思いきや、ホタテウミヘビ。
超熱帯夜で体力も奪われるため、アタリは続くものの、ほどほどなところで釣りを終えた。
透き通るような白さの“海の女王”
入り江の奥に行くほど海底が見えるほど浅い。一見魚がいない気もするが、実はシロギスが砂地まで押し寄せていて、食材を確保するのに最も適した場所だとか。
水深が深い方が釣れるという先入観で入り江の外側ばかり狙っていたが、その辺りは海藻や岩盤が多く、ウキ仕掛けでないと狙いづらい。2泊3日の間に学んだ「みたはま荘」での釣りのポイントだ。
しかし、もう最終日……早く気が付いていればシロギスの天ぷらが食べ放題という世界線もあっただろう。
釣りも料理も宿の雰囲気もすばらしい……
釣りもさることながら、お料理や宿の雰囲気まで全てに大満足であった。周辺地域での食事、お土産、温泉も素晴らしい。町の観光も合わせて宿泊プランを立ててみてはどうだろうか。
季節によって釣れる魚やお料理の食材も変わるので、香美町の名物である香住ガニが獲れる時期にも訪れてみたい。
そして、最終日。現地の名物であるイカ釣りに挑戦してみるとする。
〈兵庫県北端の漁港で獲れる“知られざる名物”…夏の風物詩として評判の「白イカ」釣りに挑戦してみると“まさかの釣果”が!〉へ続く
2024.09.28(土)
文=ぬこまた釣査団(大西)