初めて両陛下と離れた夏を過ごされた愛子さま

 9月4日、宮内庁は天皇陛下が皇居内生物学研究所脇の水田でお稲刈りをなさる様子をインスタグラムにアップした。

 陛下は8月30日まで、栃木県の那須御用邸で雅子皇后陛下とお二人だけで静養をされていた。滞在中は外出を控えられて、御用地付近を散策なさるぐらいで、静かにお過ごしになったという。8月22日にやはりインスタグラムにアップされた、御用邸を散策される両陛下の写真では、幾分かご表情もリラックスなさっていたように見えた。

 両陛下がご不在の御所で、愛子内親王殿下はお一人で職員らと過ごされていた。愛子さまにとって、夏のご静養を両陛下とともに過ごされなかったのは、生まれて初めてのことだった。

 幼い頃には「那須どうぶつ王国」などにご一家で出掛けられることが多かったが、今年は社会人となって仕事が忙しく、遅い夏休みを取られることになった。今度はご一家揃われて、9月12日から那須御用邸へ行かれることが発表されたのだ。

 ご一家にとって、那須御用邸はリラックスできる場所なのだろう。

 報道機関を経ずに直接情報を発信できるインスタグラムは、今や皇室にとって欠かせない広報ツールとなりつつある。今年4月に宮内庁が運用を開始すると、9月にはフォロワー数が200万人近くまで達している。ほほえましいご一家の様子がアップされるのを楽しみにしている人は少なくないだろう。

 予想以上の反響に、宮内庁は来年度、広報室の職員を現在の10人から3人増やすことを検討しているという。

2024.09.12(木)
文=友納尚子