この記事の連載
- 「OMO5東京五反田」【前篇】
- 「OMO5東京五反田」【後篇】
OMOレンジャーの案内で五反田の街へダイヴ!
部屋に荷物を置き、さっそく街へ――と、その前に。OMOベースにある「ご近所マップ」で情報収集をしておきましょう。街を愛するスタッフが脚を使って集めたご近所情報満載のマップは、普通のガイドブックには載っていない路地裏のお店まで網羅されています。
各店の紹介に添えられたQRコードをスマホで読み込めば、Googleマップで店の位置がわかるようになっているのも嬉しい心配り。気になるお店は、どんどんブックマークしていきます。
ご近所マップをチェックしていると、「気になるお店はありますか?」と、声をかけてくれたスタッフさんが。聞けば、毎日16時~18時に「五反田ご馳走レセプション」というガイドプラグラムを実施しているそう。
マップ前の黒板に書き出された“本日のオススメ”から、お店を紹介してくれるようです。気になるお店がありすぎて、どこへ行けばいいのかわからなくなってきたときにも助かるサービス!
この日の黒板には「重さゼロのアジフライ」「推しの子 よしこ」「定刻18:30 搭乗D31番 最高の喉ごし行き」といった謎ワードがズラリ。
“銀座クオリティ・五反田プライス”と言われる和食店やフレンチ、場の賑わいごと楽しめるピッツェリアに町中華。肉料理店が多いのは、2駅隣の品川に国内最大規模の食肉市場があるからという話も。こぢんまりとした名店が数多ある五反田だけに、街をよく知る人の情報は頼りになります。
また、ホテルから徒歩5分ほどの場所にある五反田の名所「リバーライトビル(通称・五反田ヒルズ)」で、はしご酒を楽しむアクティビティも(※)。取材時はあいにく開催日ではなかったので、ツアーの雰囲気だけ、ちょこっと体験させてもらいました。
※「五反田ヒルズツアー」開催日/月・木曜の18時~20時 内容/ツアーガイド、「五反田ヒルズ」内2店舗のOMOオリジナルセットメニュー付き 料金/1人6,000円 申し込み/5日前の22時まで。
五反田ヒルズは、JR山手線・東急池上線・目黒川に囲まれた三角地帯にある7階建てのビル(1987年竣工)。3階から上がビジネスホテル、地下1階から2階は、スナックを中心とした小さな店が軒を連ねる飲食店街になっています。
この場所は戦後のドサクサでできた飲食店街「五反田新開地」の跡地で、再開発で一帯にあった飲食店がほぼそのまま五反田ヒルズに入り、いまのような飲食店街が形づくられたのだとか。こうした成り立ちは、新橋駅前の「ニュー新橋ビル」にも似ています。
店舗の入れ替わりはあるものの、昭和の雑然としたムードは健在。いまや貴重な東京遺産のひとつと言えましょう。近年の五反田は、ITベンチャーやスタートアップが次々と進出していることもあり、スナックに心の安らぎを求める若いお客さんが増えているそうです。
この日、OMOレンジャーが案内してくれたのは、2階にある和食と日本酒の店「月。」。店内は五反田ヒルズとは思えない(失礼)こざっぱりとしたつくりで、カウンター6席に、小さな座敷が2つ。メニューはコース(8,800円~)のほか、アラカルトも充実していて、魚にしろ、肉にしろ、ちょっとした付け合わせまで気が利いています。普通に行くなら早めの予約がおすすめ。
希少な日本酒を取り揃えている店ですが、詳しくなくても大丈夫。聞けばおすすめを提案してくれます。普通なら予約なしに入るのは難しい……というか、たどり着くことが難しい店との出合いを繫いでくれるOMOレンジャー、ありがとう!
通常のアクティビティでは、2軒目にスナックへ。名物ママや常連のお客さんとの会話を楽しみ、お腹も心も満たされるひとときを過ごすことができます。(この日は時間の都合でカット)
こうしたアクティビティのほかに、OMO東京五反田には、五反田の食体験を最高の1皿から始められる特別なチケット『ひとさらdeご馳走パス』という裏ワザが。飛び込みでの入店が難しい人気店で30分間、名物料理1品とその料理を引き立てるドリンクで贅沢なちょい飲みが叶います。
チケットは、2,000円程度(店舗による)。フロントで15時~17時に当日分を販売しているので(前もっての購入は不可、先着順で売り切れ終了)、忘れずチェックしましょう。
2024.08.31(土)
文・写真=伊藤由起