◆福井県

◆一乗谷朝倉氏遺跡

 一乗谷朝倉氏遺跡は、103年以上にわたって戦国大名朝倉氏が統治していた城下町の遺跡。戦国時代の町並みが完全に近い姿で発掘・復元されており、武家屋敷や寺院、豪壮華麗な庭園などが、かつての繁栄を感じさせる。

 400年もの間、地中に眠っており、山あいの町がほぼ完全な形で発掘されたことから、「国の特別史跡」「特別名勝」「重要文化財」の三重指定を受けた、全国でも6例しかない貴重な戦国時代の城下町跡。遺跡内には数多くの庭園が残されており、美しい紅葉を眺めることができる。

 また、2022年10月1日には『一乗谷朝倉氏遺跡博物館』がオープン。遺跡の紅葉と一緒に楽しんで。

見ごろの時期:11月

一乗谷朝倉氏遺跡(いちじょうだにあさくらしいせき)

所在地 福井市安波賀中島町8-10
https://www.fuku-e.com/spot/detail_1002.html

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◆山梨県

◆鈴なりの甲州ぶどう

 「甲州」は、日本を代表する固有品種。800年以上前に山梨県で発見されたとされる品種で、明治時代、本格的にワイン作りが始められてから、主に白ワインの原料となっている。

 現在、甲州市勝沼町には多くのワイナリーや農園があり、甲州ぶどうをはじめとする多種のぶどうが栽培されているため、旬の時期には豊富に実をつけた房がぶどう棚いっぱいに広がる、秋色の光景を望むことができる。

 また、10月中旬頃にはぶどうの葉が紅葉し、ぶどう棚を黄色や赤色などに染め上げる。

 山梨県はぶどうの生産量が日本一で、ワインの原料にもなる甲州ぶどうの収穫が、秋に最盛期を迎える。

 鈴なりに実をつけたぶどうが連なる様子は、山梨県の秋の風物詩なのだ。

見ごろの時期:10月

鈴なりの甲州ぶどう(すずなりのこうしゅうぶどう)

所在地 山梨県甲州市勝沼町

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◆長野県

◆下栗の里の雲海

 下栗の里は、南アルプスと対峙する、標高800~1,000メートルの傾斜面の高地にある集落。急斜面に畑や民家が点在する。山岳の景観は美しく、自然と暮らしの調和した姿がオーストリア・チロル地方に似ていることから、「日本のチロル」と名づけられた景勝地だ。

「にほんの里100選」に選定された集落で、伝統野菜や伝統文化の宝庫でもあり、現在も人々が畑を耕しながら日常生活を営んでいる。地元案内人によるガイド(案内人1人につき3000円、10名まで。要予約)もある。

 ベストシーズンは、10~11月の朝。秋の紅葉と雲海のコラボレーションは必見。山間の谷を雲が埋める風景は、会いたくてもなかなか出会えないまさに絶景! 秋は雲海の発生率が上がる時期。澄んだ空気の中で、絶景を楽しんでみたい。

下栗の里の雲海(しもぐりのさとのうんかい)

所在地 長野県飯田市上村
https://tohyamago.com/osusume/shimoguri/

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2024.10.05(土)
文=CREA編集部