◆金刀比羅宮例大祭

 「金刀比羅宮例大祭」は、琴平山中腹に鎮座する「金刀比羅宮」で行われる最大の祭り。江戸時代以前から続く歴史ある祭事で、毎年10月9日〜11日に開催される。

 金刀比羅宮は、年間約400万人もの参拝客が訪れる、全国の金刀比羅神社の総本宮。中世以前から、海上交通の守り神として知られていて、「こんぴらさん」の愛称で親しまれている。社寺参拝が大流行した江戸時代には、全国的な人気を誇り、いまも遠方から参拝客が訪れ続けている。

 期間中に行われる神事のなかでも、10日の「御神幸の神事」は大神様が琴平山の麓の門前町に君臨するという重要なもので、御本宮から御旅所まで平安時代の衣装を身につけた総勢約500人の神輿行列の様子は圧巻。

 夜更けの21:00に、壮大な神輿が785段の階段を下る様子は厳かで、御旅所までの沿道は数万人の見物物客で賑わう。

開催日:2024年10月9日(水)~11日(金)

金刀比羅宮例大祭(ことひらぐうれいたいさい)

所在地 香川県仲多度郡琴平町892-1
https://www.kotohirakankou.jp/event/entry-51.html

◆オリーブの収穫

 1917年に日本初の産業用オリーブの発祥地となった「小豆島」。現在「小豆島オリーブ園」では20品種のオリーブを栽培しており、毎年9月末から10月末にかけて果実の収穫が行われる。

 収穫時期になると、品種によってオリーブの実が緑や橙、赤紫などの色に染まり、畑は多彩な色が織り交ぜられた美しい風景に。

 小豆島ではほとんどが手摘みがあり、収穫したオリーブは渋抜きし、塩水に漬けたものが新漬けとして10月中旬から販売される。収穫時期にしか手に入らない塩漬けは、この時期の人気商品である。

 11月からはオリーブオイル用の実の収穫も開始。小豆島のオリーブオイルは若葉を思わせるしっかりとした香りが感じられる。

見ごろの時期:9月末~11月

オリーブの収穫(おりーぶのしゅうかく)

所在地 香川県小豆郡小豆島町西村甲1941-1
https://www.my-kagawa.jp/feature/olive110/spot

2024.10.08(火)
文=CREA編集部