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ヘリテージハウスで優雅な食事を

 スペイン統治時代の歴史的な街並みが残る、シライ市のヘリテージハウス「バライ プティ(白い家)」は、1920年に建てられた邸宅。イタリア人建築家のルシオ ベルナスコニによるコロニアル建築で、もともとは地元の名士エミリオ・レデスマとその妻ロサリオ・ロクシン一の住居としてつくられました。

 家は彼らの一人娘アデラが相続し、2012年に亡くなるまでここに住み続けたとか。その後、所有者は2度変わったものの美しい状態は維持され、パンデミック中の2021年12月、シェフのスティーブン・エスカランテさんが手がける「スティーブンズ バライ プティ」としてオープンしました。

 フィリピンの伝統料理に敬意を払いつつ果敢な冒険心も感じさせる料理の数々。いずれも洗練された味わいで、美食慣れした旅行者にも人気の高いレストランです。アドボ、シニガン(すっぱいスープ)、レチョン(豚のロースト)といった郷土料理もモダンなアレンジで提供され、フィリピンならではの多彩な料理を満喫できます。

スティーブンズ アット バライプティ Stephen's at Balay Puti

https://www.facebook.com/stephensatbalayputi/

【協力】

フィリピン政府観光省 https://philippinetravel.jp/

次の話を読む【未知なるフィリピン美食新時代②】 手づかみで食べるワイルド焼鳥に 大盛りライスがフィリピン流

2024.07.04(木)
文・写真=伊藤由起
協力=フィリピン政府観光省、shifumy(江藤詩文)
写真協力=Kazuki Kei Kiyosawa