日本のフルーツのおいしさを伝える新作チョコレート

 フスト氏が2019年にイベントで日本を訪れたときに驚いたのが、フルーツのおいしさだったという。新作の「アーリーサマー リモーネ」には、広島県産のレモンを採用している。

 チョコレートは、レモンのガナッシュとジェラティーナ(ゼリー)を重ね、上のガナッシュからは風味豊かでまったりとなめらかな酸味を、下のジェラティーナからは軽やかな酸味を。濃厚なチョコレートの味わいから、レモンの余韻がじっくりと広がる構成だ。

 また、6月20日(木)には、イチゴが主役の「フラーゴラ」も発売予定で、こちらもガナッシュとジェラティーナが重なり、ビターチョコレートとイチゴの甘酸っぱさのコントラストに心惹かれる、まるでジュエリーのように美しいチョコレートになりそう。

 すでに展開しているチョコレートも、ミラノ名物のサフランリゾットをイメージし、大分県のサフランを使った「ザフェラーノ エ マンドルラ(サフラン&アーモンド)」や、オレンジの花のはちみつ入りミルクチョコレートガナッシュをミルクチョコレートでコーティングした「ミエーレ エ アランチャ(ハニー&オレンジ)」、18年熟成のバルサミコとセミドライイチジクを使った「アチェートバルサミコ エ フィーキ(バルサミコ&いちじく)」と、個性的で華やかな味が揃っている。

ギフトにぴったりな爽やかな新作も

 フスト氏の新しい試みの一つが、タブレットの発売。こちらも季節ごとにフレーバーを変えており、現在は「レモン&キャラメル」。ごく薄い板チョコのようで、ブロンドチョコレート、レモン、ヘーゼルナッツのペーストが使われており、口でとけると同時にさまざまな味わいが広がる。

 7月11日(木)には、チョコレートではない新作も誕生。ペア(洋ナシ)、ストロベリー、アプリコット、ピーチ、マンゴーの5種類があり、それぞれの果汁の甘みや酸味を生かし、植物由来のゼラチンでやさしくまとめている。

より多くの人が楽しめるチョコレートを作りたい

 「ブルガリのチョコレートはおいしいのはもちろんのこと、アイデンティティを持つ存在であると考えています。

 多くの人に私たちが作るチョコレートを楽しんでもらうために、お客さまの健康にも配慮していくのが使命なのです。だから、脂肪や甘みを控えめにし、健康的なレシピを考案します。

 今回のようにフルーツを主役にした季節限定の味を登場させ、エモーショナルなチョコレートを提案していくので楽しみにしてください」

 宝石と称される「ブルガリ イル・チョコラート」のチョコレートはこれからも進化が止まらない。

ブルガリ ギンザ・バー

所在地 東京都中央区銀座2-7-12 ブルガリ銀座タワー10F
電話番号 03-6363-0555
Instagram @bulgarilucafantintokyo
https://www.bulgarihotels.com/ja_JP/tokyo-osaka-restaurants/tokyo/bulgari-ginza-bar

※チョコレートは「ブルガリ ギンザ・バー」、松屋銀座B1「ブルガリ イル・チョコラート」、髙島屋大阪店B1「ブルガリ イル・チョコラート」、阪急うめだ5F 「ブルガリ イル・カフェ」、ブルガリ ホテル 東京「ブルガリ ドルチ」、オンラインショップで購入可能。

2024.06.08(土)
文=CREA編集部