口にすると麦の香りに包まれる和風フラン

◆Dining 33

 麻布台ヒルズにある「Dining 33」。日本のフレンチ界を牽引してきた三國清三シェフが監修するレストランです。店頭にはパティスリーが併設され、シェフパティシエの浅井拓也さんの手がけるケーキが楽しめます。

 浅井シェフとフランの出会いは、数年前、シェフがフランスにいたとき。ちょうどフランのブームに火がつき始めた頃で、シンプルが故にオリジナリティを出すのが難しいと感じながらも、自分が表現するなら日本的な要素を取り入れようと考えていたのだそう。

 そして、考案されたのが「麦のフラン」。子どもの頃から飲んでいる「麦茶」の香りをイメージして、アパレイユには焦がし麦の香りを移しています。パイ生地には焦がしバターが加えられていて、クリームと一緒に食べたときの香り高く芳醇な味わいが素晴らスィーツ!

 見た目も美しく、浅井シェフならではのデザイン性の高さも魅力的。フランス菓子に日本人に馴染みのある香りをのせた、唯一無二のフランです。

Hills House Dining 33 Pâtisserie à la Maison

所在地 東京都港区麻布台1-3-1 麻布台ヒルズ 森JPタワー33F
電話番号 03-4232-5801
https://dining33-hillshouse.jp/patisserie/

スイーツなかの

東京都立川市生まれ。早稲田大学卒業後、吉本興業に所属。子どもの頃から好きだったお菓子を独学で勉強し、唯一無二のスイーツ芸人として活動をはじめる。10年間吉本で活動後、特注のパンケーキハットをトレードマークに幅広く活躍中。老舗からコンビニまで多ジャンルの和洋菓子を一万種類以上食べ歩き、その確かな知識と情報で「林先生の初耳学」「メレンゲの気持ち」「スクール革命」など多数のテレビ番組に出演。西武渋谷店では自ら企画した催事「奥渋ギフト」を開催、行政と取り組んだ監修商品を発売するなど、幅広いシーンで活動中。
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Column

スイーツなかのの「よろスィーツ月報」

一万種類以上ものスイーツを食べ歩いた実績を誇り、今も日々その数を更新中のスイーツ芸人のスイーツなかのさんが、実際に食べておいしかった今いちおしの旬なスイーツを自信を持ってお届け!

2024.05.23(木)
文=スイーツなかの
撮影=深野未季