この記事の連載
うつわのある暮らしには憧れるけれど、どんなふうに集めていったらいいんだろう……? うつわを手軽に、上手に暮らしに取り入れるためのヒントを求めて、達人たちを訪ねました。
◆Vol.12 お話を聞いた人 山田英季さん
![料理家の山田英季さん。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/8/-/img_487598984c37c477816f362dc34e66d960141.jpg)
料理家、and recipe 代表。東京都生まれ、兵庫県育ち。フレンチやイタリアンなどの料理人を経て独立。空間や食イベントのプロデュース、レシピ本の著述、メニュー開発など多岐にわたり活躍する。
https://andrecipe.tokyo/
アメリカンダイナー的なうつわはハードに使えるのがいい
小さい頃から手を動かして何かを作ることが好きで、料理もそのうちのひとつでした。気がついたらうつわにも興味を持ち始めて、実際にあれこれと買い出したのは20歳ぐらいのときだったかなあ。最初に「欲しい」と思ったのは、アメリカンダイナー的なうつわなんです。当時、料理研究家のケンタロウさんの著書をよく読んでいて、影響されて。
![欧米のダイナーでもおなじみの食器は「日本の日常にも取り入れやすい」と山田さん。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/b/0/-/img_b05e5c4b0c4319c608ed09739773836a86943.jpg)
ダイナー、つまりレストランなどで使われるお皿というのはデザイン性と共に「ハードに使える」のがまず、いいところ。丈夫で、欠けや染みなどを気にせず日常的にガンガン使えるのも魅力ですね。うちには20年ぐらい使ってるお皿もあります。一般的にさほど高くないので、まとめ買いしやすいのもいい。
![シックなブルーのうつわにアルミの小鉢を置いてインドのターリー風に。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/e/2/-/img_e23aa11678ca3eb55db9fb63036ee64c71808.jpg)
洋食全般に使いやすいのはもちろんですが、大皿の上に小皿やミニカップなんかを料理と一緒に置いて楽しむのにも向いているんです。アルミなどの異素材のものを置いてもハマりやすい。丈夫だから、料理以外の硬いものを置くのにも気にせず使えますね。
2024.04.25(木)
文=白央篤司
撮影=平松市聖