この記事の連載
「界 鬼怒川」【前篇】
「界 鬼怒川」【後篇】
桜並木を望む大浴場で雅な湯浴みを満喫
![露天風呂の向こうは桜並木と日光の山々。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/3/7/1280wm/img_375ed108947ad9fcfbf0b19dfa68641b216584.jpg)
古くから「傷は川治、やけどは滝(鬼怒川)」とうたわれた名湯、鬼怒川温泉。かつては日光の寺社領であったため、日光詣帰りの諸大名や僧侶のみが浸かることができたといいます。泉質はアルカリ性単純温泉で体に優しく、長湯をしても疲れず、何度でも繰り返し入りたくなる湯。存分に楽しみましょう。
大浴場は、窓を大きく取った開放的な内湯、その奥に露天風呂を併設したゆとりのあるつくり。春には桜並木の“花見風呂”が楽しめます。新緑のまばゆさ、紅葉の雅、雪の静謐も味わい深く、その色を映す湯の温かさが心身の疲れを溶きほぐしてくれます。
![桜は一旦咲き始めればあっという間。新緑の季節もすぐそこに。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/f/6/1280wm/img_f621e8d7bed7e098a9d3cc1d10e8c76e185344.jpg)
![小上がりになった湯上がり処。用意されたご当地ドリンクで水分補給を。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/f/a/1280wm/img_fa7b001fb3d119600f366791f8516a1e149400.jpg)
![伝統工芸の黒羽藍染(くろばねあいぞめ)の涼やかな団扇が湯上り処にマッチ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/f/5/1280wm/img_f5280d9300504d14850526e5f2a55178224275.jpg)
![日が暮れてくると灯籠に明かりが灯り、大浴場へ続く廊下も幻想的な雰囲気に。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/a/7/1280wm/img_a79a916a8acbb2c8b517538a0bb4bb22166207.jpg)
開放感あふれる露天風呂は満天の星空が見事。混雑状況をスマホで確認できたり、深夜1時まで利用できるのもうれしいところです。じっくり温泉に浸かったあとは、湯上り処で水分を補給しながら体を休めましょう。
2024.04.03(水)
文=伊藤由起
写真=志水 隆