3月 ザ・サウザンド京都(京都市下京区)

https://www.keihanhotels-resorts.co.jp/the-thousand-kyoto/ 

 これまでに無いものをと多様なホテルが誕生してきた京都。オシャレで目立つ仕掛けはメディアに持て囃されるが、ホテル評論家としては滞在の快適さや上質さ、さらには10年後20年後を見据えたハコの永続性も意識したいところ。その点「次の千年の心地よさを追求した『千年ホテル』」をコンセプトに掲げるこちらのホテルには注目だ。

 ホテルディナーのおすすめは和食ダイニング特等席。藁焼きの匂いと炭火の温度を感じつつ目の前の食材が変化していく。シーズンの終わりに近づくほど濃厚になる松葉ガニは香ばしく焼かれ、フカヒレにたっぷりのあんかけで。鮮魚の焼きはのどぐろ、終盤は和牛・ラム・鴨、〆のホタル烏賊炊き込みご飯に至り大満足。

4月 浅草ビューホテル アネックス 六区(東京都台東区)

https://www.viewhotels.co.jp/asakusa-annex/

「浅草ビューホテル アネックス 六区」は夜の時間にも注目だ。アルコールやオードブルをお供に、浅草芸者による舞いや活弁士による無声映画公演に浸れる。こうしたコンテンツはインバウンド活況の頃から様々なホテルで目立つようになったが、クオリティーの高い飲食も提供できるのはさすが隣接する浅草ビューホテルのパワーであろうか。

 朝食でのセレクトはハンバーガー。その名も浅草バーガープレート。バンズは浅草ビューホテル本館「穂乃華」で人気の塩パンの生地に、浅草のりや浅草万久味噌を練り込み焼き上げたもの。浅草ベーコンやゴーダチーズの間には、浅草河村屋の福神漬けが入ったタルタルソースというアクセントは感動的。

※記事中の情報は訪問時のもの。写真は別日に取材、再訪時に撮影されたものも含まれます。また、廃止されたサービスや閉館といったケースもあるので実際の利用に際しては公式サイトなどでご確認ください。

1年間で317泊した私が選んだ「本当によかったホテル&旅館30」〈2023年5月~8月編〉〉へ続く

2024.02.03(土)
文=瀧澤信秋