大都市中心の出店戦略を図っているアパホテル。大阪を有望エリアとして捉えるひとつの証が、「アパホテル&リゾート〈大阪梅田駅タワー〉」の出店といえるだろう。地上34階建、約1700室、西日本最大級の規模で客室は全室禁煙。アパホテルは常々“高品質・高機能・環境対応型の新都市型ホテル”を標榜しているが、印象的なのは全室50型以上の大型液晶テレビや、快眠追求のオリジナルベッド「Cloud fit (クラウドフィット)」が備え付けられていることだろうか。
スイートルームの多さも特徴で、これだけ見るとここがアパホテルとはにわかに信じられない。細かいところでは、照明スイッチ類や空調リモコン、USBポート・コンセントなどが枕元に集約されている点もうれしい。アパホテル会員ならスピーディにチェックインできるオリジナルの自動チェックイン機も便利だ。
2月 紺碧ザ・ヴィラオールスイート(沖縄県宮古島市)
沖縄・伊良部島へ。「紺碧ザ・ヴィラオールスイート」は、ホテルエリアとしての宮古・伊良部のポテンシャルに注目し、8年前の開業以来、深掘り取材を続けてきたホテルのひとつ。最近、プライベートプールが温水になりホテルの念願が叶ったとのこと。
ディナー提供の変化も気になっていたが、ルームサービスはメニューの文字だけでは伝わらない凄みがある。ローストチキンは4人で食べても持て余すボリューム。プライベートプールサイドBBQも人気。スタッフの手によるセッティングに際して部屋を整えておかねばと思ったが、気づかぬ間にさりげなくセットされていた。
2月 リッチモンドホテルプレミア東京スコーレ(東京都墨田区)
https://richmondhotel.jp/tokyo-oshiage/
押上駅前のリッチモンドホテルプレミア東京スコーレは、スカイツリーのある東京ソラマチまで徒歩1分(ゆえにスカイツリーはよく見えない)。宿泊したコンセプトルーム「BOOK」のある最上階13Fは、CCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)グループがフロア全体の空間デザイン、銀座 蔦屋書店が共有部のアートディレクションを担当。コラボやコンセプトルームを設けるのは、近年のアッパー系宿泊特化型ホテルのトレンドだ。
2024.02.03(土)
文=瀧澤信秋