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 フラワーデザイナーの佐藤俊輔さんが一日一花、暮らしが華やぎ、活力をもらえるおすすめの花をナビゲート。今日は、花を飾ってみませんか?

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2月28日の花は「カレンジュラ」

 八重咲きのガーベラのような見た目と鮮やかなオレンジや黄色で早春の花壇をにぎわせてくれるカレンジュラ。

 カレンジュラはラテン語に由来しますが、和名のキンセンカの方が馴染みがあるかもしれません。

 ポット苗としてホームセンターなどに沢山並びますが、茎が長いものは花屋さんでも切り花として並びます。

 カレンジュラはヒマワリのように太陽の方を向いて咲きますが、その性質にはギリシャ神話の悲しい言い伝えがあります。

 水の精クリティは太陽神アポロンに恋をしますが、恋敵のレウトコエ王女に嫉妬し、2人の仲を裂くために彼女の父に告げ口をしたことで、王女は生き埋めにされてしまいます。

 このことを知ったアポロンはクリティの元を去り、置き去りにされたクリティは行いを後悔し、それ以来、空を駆ける太陽神アポロン見つめつづけ、やがてカレンジュラの花に姿を変えてしまったというものです。

 「静かな想い」「失望」「さびしさに耐える」といった花言葉を見ると少し切なくなります。

【カレンジュラの花言葉】静かな想い、失望、さびしさに耐える、初恋、悲嘆
【カレンジュラが誕生花の人】2月9日、4月2日、8月3日、11月7日、12月15日生まれ

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佐藤俊輔(さとう しゅんすけ)

フラワーデザイナー。大手百貨店退社後、花の世界へ。2014年モナコ国際親善作品展国内選考会で特別賞を受賞。'17年「女性自身」(光文社)、’19年日本最大級の花材通販「はなどんやアソシエ」にて季節のアレンジメントを連載。’20年から、CREA WEBにて「Playful Flower Life!」連載中。

次の話を読む【2月29日の花】パリス木村卓功氏が生み出した個性派バラ

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フラワーデザイナーの佐藤俊輔さんが一日一花、暮らしが華やぎ、活力をもらえるおすすめの花をナビゲート。花にまつわるトピックスや飾り方などもあわせて紹介します。今日は、花を飾ってみませんか?

 

2024.02.28(水)
文=佐藤俊輔
イラスト=佐藤弘昌