さらに豪華な上州牛のローストビーフ。
ここへ来て、器もやっと峠の釜めしじゃない方に。
うっすらピンク色の牛肉がめちゃくちゃ美味しい!
これが、駅そばマニアも駅弁マニアも喜ぶ、荻野屋の蕎麦。
コシがしっかりしていて、蕎麦の風味も抜群。
甘めの汁がいかにも駅そばっぽくて美味しい。
ということで、荻野屋の釜めしじゃない方ばかり堪能してきましたが、いよいよ締めです。
シンプルな釜めしのごはんで締め
最後はやっぱりお米が食べたい。
ということで、ジャーン!
こちらなんと、峠の釜めしのごはん!
いつも具材に隠れて釜めしを下から支えてくれていた、あのごはんが、やっと堂々と自分だけで日の当たる場所へと出てまいりました。
ごはんくん、いつもありがとう!
峠の釜めしのごはんだけ。
いつも以上にしっかりと味わってみると、意外にもちょっとだけしょっぱめのシンプルな味。
なるほど、割と甘めで味濃いめの上の具材と一緒に食べた時にちょうどよくなるように、ご飯自体は、意外にも控えめの味だったんですね。
これはすごい発見です。
やっぱりご飯が具の美味しさを支えていたんですね。
釜めしの具とご飯がめちゃくちゃ合う!
ということで、やっぱりやるのが、釜めしの具を、釜めしのご飯と一緒に食べてみる。
おい! それはもはや、峠の釜めしだろ!
と、お思いでしょうが、違います。
あくまで、僕が自分で峠の釜めしの具と、峠の釜めしのご飯を一緒に食べているだけです。
これはれっきとした、峠の釜めしじゃない方です!(苦しい言い訳)
それにしても、具とご飯がめちゃくちゃ合う!
単品で食べた時より、一気に旨さが跳ね上がります!
だったら最初から釜めしを食べれば良かった気もしますが、やはりあれこれ単品でつまんでみたからこそ、釜めしの偉大さに気づけたのです。
これぞ、おひとり荻野屋パーティー! 駅弁呑みの、超豪華バージョンです。
お土産釜めしをゲット、家で晩酌も
大大満足で荻野屋パーティーも終了。
そしてレジへと行くと、そこにはいるのです。
ヤツが。
峠の釜めしです。
あれこれ食べて、その偉大さを再確認したあの峠の釜めしが、どうだと言わんばかりにレジ横に鎮座しているわけです。
そりゃー、まー買うわな!
ちゅーことで、釜めしフルコースを味わった後の、お土産釜めしもゲット。
家に帰ったら、改めて釜めしで晩酌しよっと。
荻野屋ファンにはたまらない、釜めし愛を再確認できるお店でした。
撮影=山元茂樹/文藝春秋
2024.01.05(金)
文=小宮山雄飛