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シャンシャンのほかにも中国国外生まれのパンダがいる

 「中国でシャンシャンに再会(前篇)」で述べたように、シャンシャンを観覧・撮影できる時間と場所は限られます。シャンシャンが登場する時刻はある程度、予測できますが、はっきりとは分かりません。中国人の観客の中には、シャンシャンの登場を見逃さないように、持参した小さな椅子に座って待ち続けている人や、観覧通路の一番見やすい場所にカメラと三脚を置きっぱなしにしている人もいました。

 筆者は6月にほかのパンダたちを観覧していたので、今回はできるだけシャンシャンのパンダ舎前にいることにしました。合間に、比較的近くのエリアにいる、中国生まれのヤオマン(姚臺)、アメリカ生まれのベイベイ(貝貝)、タイ生まれのリンビン(林冰)などを見に行きました。

 ヤオマンは、シャンシャンがいるパンダ舎の「前の住人」です。6月12日(月)に見たときは、現在のシャンシャンのパンダ舎にヤオマンと子どものユェンユェン(願願)がいて、ガラス越しでも「キャンキャン!」という鳴き声が響き渡っていました。シャンシャンの鳴き声もいつか聞こえるだろうかと想像がふくらみます。

2023.11.11(土)
文・撮影=中川美帆