この記事の連載

 畑で収穫した野菜は、プライベートデッキのグリルでバーベキューに。おいしいお肉の焼き方や、バーベキューのときにあると嬉しい一品などを、山田杏奈さんがソトレシピ代表の千秋広太郎さんに教えてもらいました。

千秋広太郎さん

食のアウトドアライフ・プラットフォーム「ソトレシピ」を運営。イベントやテレビ出演など多岐にわたって活動。ソトレシピ監修の『メスティンBOOK』(山と渓谷社)、『キャンプレシピ大全』(新星出版社)など。
https://sotorecipe.com/

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グリルは半々で使い分けを

 今回は、「THE FARM(ザファーム)」のプレミアムバーベキューセットに含まれている、1ポンドの牛ステーキを、ウェーバーのバーベキューグリルで焼いていきます。肉厚でずっしりとしたお肉、せっかくなら失敗なく焼きたいですよね。

 アウトドア料理の楽しさを発信している千秋さんに、ステーキ肉を焼くときのコツを伺います。

 バーベキューグリルの準備で大切なのは、「焼くところ」と「休ませるところ」に分けて炭を置くこと。

「炭火は、見えている印象よりもかなり高温になるので、火の上にばかり置いておくと、すぐ焦げてしまうんです。炭火はグリルの半分にだけ置き、もう半分は保温や、焼きすぎないための逃げ場所にしておきます」(千秋さん)

 ちなみにグリルは網目が大きいので、小さく切った野菜や薄いお肉は不向き。野菜は、グリル用の耐熱皿に入れて焼くと、焦がさずに焼けます。

お肉の下準備は食べる直前に

 それではいよいよお肉の準備。

 ステーキ肉が分厚いときは、フォークで全体を指して繊維を切るのがポイントです。

「繊維質が壊れて、焼き縮みしにくくなるので、柔らかく仕上げられます。お肉をほぐすイメージで、刺してみてください」(千秋さん)

 次は塩こしょう。塩をふると、肉汁が出てきてしまうので、焼く直前にふります。

「こんなに大きいお肉を焼くのって、バーベキューじゃないとなかなかできないですよね。とっても楽しみです」と山田さん。

 表面に塩こしょうをしたら、そちらを裏にしてグリルにのせます。

「そうすると、上になった面には塩こしょうがふられていないので、ここでもう一度ふります。まな板の上でひっくり返すより効率がよいですよ」(千秋さん)

2023.10.05(木)
文=吉川愛歩
写真=佐藤 亘
ヘアメイク=村上 綾
スタイリング=中井彩乃