この記事の連載
- エミューとの日々#1
- エミューとの日々#2
カメラ狙われています!
──エミューはオーストラリアの国鳥ですが、寒さや暑さへの耐性はどれほどあるのでしょうか。
B子さん 原産国はオーストラリアですが、日本では福岡と北海道にブリーダーがいて、成鳥になれば生命力が強く、ある程度の寒暖には耐えられると聞きました。とくに暑さには強いと聞いていますが、生後4カ月くらいまでは病気をしやすいそうなので、慎重に育てています。
──飼育場所は屋内ですか?
B子さん いいえ。はじめは雛の間は屋内で飼おうと思っていたんですが、我が家にはシェパードが2頭いまして……。エミューが我が家に来た途端、興奮して吠えついたんですよ。それを見て、すぐに一緒にするのは危険だと判断し、犬用の檻を組み立てて、いまはガレージの中で飼育しています。
──鳥類のエミューは、病気や怪我をした時は、動物病院で診てもらえるのでしょうか。
B子さん それは私も気になって、エミューが我が家に来る前に調べました。少し離れたところに、鳥に詳しい獣医がいることがわかったので、もし何かあればそこに連れて行こうと思っています。
──(取材中、取材陣に近づいてくるエミュー)意外と人なつっこいんですね。雄ですか? 雌ですか?
B子さん それがまだわからないんですよ。あ、カメラ気をつけてくださいね。光っているものが好きなので、狙われています。
──あ〜、私たちになついてすり寄ってきてくれたわけではなかったのですね……。カメラのレンズを狙うなんて、賢いんですね!
B子さん まあ、鳥ですから人間のような賢さはないのですが、光ものや動いている小さなものには本能的に反応するようです。で、雄か雌かということですが、これは若鳥になるまでわからないそうです。一応ブリーダーさんが95%以上雌だろうという個体を選んでくれたのですが、成鳥になるまでお楽しみですね。
雌は成鳥になると、「ボン、ボンッ」という音を出すそうです。いまは草をついばむときにキュンキュンと鳴たり、驚いたときに喉の奥を鳴らすような「グゥ〜ッ、グゥ〜ッ」という音を出したりします。
2023.08.12(土)
文=相澤洋美
撮影=細田忠