ハリウッドで活躍する監督、俳優、歌手……スターたちが影響を受けた映画とは? 他では聞けない、ベスト3(人によってはベスト1、ベスト2の場合もあり)を紹介します。心に沁みるコメントも一挙掲載!

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ポール・グリーングラス(Paul Greengrass)

 1955年イングランド生まれ。『ブラディ・サンデー』('02)でベルリン国際映画祭金熊賞受賞。主な監督作品は『ボーン・スプレマシー』('04)、『ボーン・アルティメイタム』('07)。最新作は『キャプテン・フィリップス』('13)。

1位『ドクトル・ジバゴ』('65英・米)

「小さいときに観てあまりに感動したので、今でも、劇場の中、座った席、匂いまで覚えている。以来何度となく観てきたが、あのときの激情が再び湧きあがってくる。ドラマの運びが実に素晴らしい」

 ロシア革命前後の動乱期、純真な心を持つ医者ジバゴが2人の女性を愛した波瀾に満ちた生涯を描く。

監督:デヴィッド・リーン/出演:オマー・シャリフ、ジュリー・クリスティ

2位『アルジェの戦い』('66伊・アルジェリア)

「こういう映画を作りたいと思って僕は監督になったのだから」

 アルジェリアがフランスから独立するまでのアルジェリア戦争を描く。出演はすべてアルジェリア現地人が起用された。

監督:ジッロ・ポンテコルヴォ/出演:ジャン・マルタン

3位『ブラディ・サンデー』('02愛・英)

「そして作った僕の傑作。自分の映画を3番目に選びたいと思ったんだ」

 1972年、公民権運動デモ行進中の北アイルランドの市民がイギリス陸軍に銃撃された“血の日曜日事件”を扱った映画。

監督:ポール・グリーングラス/出演:ジェームズ・ネスビット

2014.01.08(水)
成田陽子=取材・文
アフロ=写真提供

CREA 2014年1・2月合併号
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この記事の掲載号

運命の映画 最愛のドラマ

CREA 2014年1・2月合併号

運命の映画 最愛のドラマ

定価 670円(税込)