ハリウッドで活躍する監督、俳優、歌手……スターたちが影響を受けた映画とは? 他では聞けない、ベスト3(人によってはベスト1、ベスト2の場合もあり)を紹介します。心に沁みるコメントも一挙掲載!

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ケヴィン・スペイシー(Kevin Spacey)

 1959年ニュージャージー生まれ。『ユージュアル・サスペクツ』('95)でアカデミー助演男優賞、『アメリカン・ビューティー』('99)でアカデミー主演男優賞受賞。最新作、ネット発テレビドラマ「House of Cards」('13)はエミー賞受賞。

1位『アラビアのロレンス』('62英)

『アラビアのロレンス』

「映画としてこれほど美しく、雄大で、男のロマンを刺激する作品は他にない。悲劇的な冒険ドラマとして、永遠に心に残るはず。ナンバーワンの映画だと僕は信じている」

 1916年、実在のイギリス陸軍将校ロレンスが率いた、オスマン帝国からのアラブ独立闘争を描いた歴史映画であり、戦争映画。

監督:デイヴィッド・リーン/出演:ピーター・オトゥール

2位『レディ・イヴ』('41米)

「プレストン・スタージェス監督のセリフが凄い。バーバラ・スタンウィック演じる女主人公の悪女ぶり、彼女に『蛇とは私の事よ』と言わせる小気味好さといったら! 蛇にしか興味のない世間知らずの御曹司を演じるヘンリー・フォンダとの掛け合いがまたスリリング」

 美人の女詐欺師が、蛇にしか興味のない御曹司と恋に落ちるラブ・コメディ。

監督:プレストン・スタージェス/出演:バーバラ・スタンウィック、ヘンリー・フォンダ

3位『怒りの葡萄』('40米)

「これはジョン・フォードとヘンリー・フォンダが組んだアメリカ映画の大傑作だよ。胸を打つドラマの真骨頂だ」

 殺人容疑で入獄していた男が仮釈放で4年ぶりに故郷オクラホマの農場に戻ると、一家は既に凶作の土地を去ったあとだった……。

監督:ジョン・フォード/出演:ヘンリー・フォンダ

2013.12.27(金)
成田陽子=取材・文
アフロ=写真提供

CREA 2014年1・2月合併号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

運命の映画 最愛のドラマ

CREA 2014年1・2月合併号

運命の映画 最愛のドラマ

定価 670円(税込)