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 2014年8月3日、町田モディで起きたジョイマンサイン会0人事件。歴史上の出来事は覚えていなくとも、この衝撃的な大事件は記憶に残っている人も多いはず。

 いわゆる一発屋芸人として2000年代お笑いブームの中で一世を風靡したジョイマンは、その後、しっかりとお茶の間から姿を消し、サイン会0人というこれ以上ないどん底を味わった。

 「この日が僕たちのターニングポイントでした」と語るジョイマンは今年で結成20年。周年記念としてサイン会ツアー「ジョイマンの全国サイン会ツアー2023 ありがとう 日本列島」を全国7都市(東京・大阪・愛知・広島・福岡・北海道・神奈川)の蔦屋書店・TSUTAYAで7月7日(金)から開催するという。サイン会を目前に控えた2人に話を聞いた。

» 「一発屋は生が一番。迫力が違う」20周年を迎えたジョイマンが語る再ブレイクと“一発屋だからこその夢”を読む


みんながジョイマンを面白がってくれている

――サイン会0人事件から時が経ち、昨年にはリベンジと称したサイン会で大成功をおさめ、そして今年は全国7都市を巡る「ジョイマンの全国サイン会ツアー2023 ありがとう 日本列島」を開催と、もう一発屋芸人とは呼べないほどの再ブレイクが訪れてるんじゃないですか?

高木晋哉(以下、高木) 「ありがとう、オリゴ糖」じゃなくて「ありがとう、日本列島」ですからね。すごいことですよ。

池谷和志(以下、池谷) 自分たちでも驚いてますが、2022年の吉本興業の営業本数ランキング1位になったり、昔よりも充実しているなって感じはありますね。

高木 ビックリ、松ぼっくり! 昔はただのブームだったなという感じでしたけど、今はなんだかジョイマンをみんなが面白がってくれてる気がします。

池谷 20周年で何かやりたいよね、というのは結構前から2人で話していて。7月7日で7か所。「ナナナナ」にまつわるということで吉本の社員さんが形にしてくれました。壮大なボケですよね(笑)。

2023.07.02(日)
文=CREA編集部
写真=山元茂樹