Magnificent View #068
イサク・パシャ宮殿(トルコ)
(C) Marc Dozier / Hemis / Corbis/ amanaimages
優雅なるオスマン建築の向こう、雲間から射す夕日が荒涼たる大地を照らす――。
この上なく神々しい風景である。イラン国境にほど近い小アジア東端の山腹において、美しいシルエットを見せるのは、イサク・パシャ宮殿。
1685年、当時この地を治めていたクルド人知事、イサク・パシャによって建造が始まったこのパレスが竣工するまでには、99年という気の遠くなりそうな歳月が費やされた。
敷地面積は7600平方メートルにもおよぶというからまさに壮大。366もの部屋を擁するこの建物の中には、寺院、浴場、ハーレム、牢獄、そしてイサク・パシャの墓所などがある。
ここからは、ノアの方舟伝説で知られるトルコ最高峰、アララト山も見渡すことができる。歴史という巨大な存在に圧倒されることだろう。
