オリエンタルなインド様式とモロッコの風情が融合

アトラス山脈をバックに抱き、手前には55ヘクタールの公園

 1901年創業のタージ ホテル リゾート&パレスが、モロッコ、マラケシュの高級地区に新しく「タージ パレス マラケシュ」を開業した。インド式ホスピタリティ、ワールドクラスのサービス、モダンなラグジュアリーを提供するタージ ホテルの、インド国外では17軒目、アフリカではケープタウン、ザンビアのルスカに続いて3軒目となるホテルである。

 メナラ国際空港から30分。パルメライエ地区に荘厳な雰囲気を纏って佇む宮殿ホテル。アトラス山脈の全景、55ヘクタールに及ぶパルメライエ庭園を眺める絶好のロケーションに恵まれたこの贅沢なパレスには、スイートルームが25室、ロイヤルスイートが1室、モロッコの伝統的スタイルをテーマにした4室のリヤドがある。

 オリエンタルなインド様式がモロッコの風情と融合し、まさにエキゾチックな空気に包まれる。

色合いがエキゾチックな、ベランダ付きのスタンダードルーム

 それを生み出したのは、インテリアや建築を監修したアメリカのスチュアート・チャーチ氏。部屋のデコレーションスタイルは、モロッコ原住民ベルベル族が住む旧市街カスパからインスパイアされたという。その結果、壮麗なオスマントルコ様式の建築に華やかで贅沢なインド的装飾があいまって、そこにいるだけで一層贅沢な気持ちにさせられる。

 そして、光沢のある滑らかなシルクやベルベットから、手書きのゴールドリーフのフラスコ画による美しい天井装飾まで、チャーチ氏の得意とする技がパレスのインテリアの至るとことに散りばめられている。

<次のページ> 広大なタージスパも間もなく完成