パンデミック期間にブラッシュアップされたオアフのフードシーン。いま訪ねるべき最旬レストラン10店を5回に渡りご紹介。
まずは、天才シェフたちの繰り出す繊細な技を堪能できるレストランを3店、3回に渡りご紹介。ハワイのガストロノミーを牽引するスターシェフたちの新たな店は、地にしっかり足をつけながらも冒険的だ。
話題のグルメタウンでイノベーティブな一夜を
◆Miro Kaimuki(ミロ・カイムキ)

ワイキキから見るとダイアモンドヘッドの裏側にあたるカイムキは、グルメタウン化が進んでいる一帯。
「ミロ・カイムキ」のシェフ、クリス・カジオカ氏の生まれ故郷でもある。

この物件はもともと「カフェ・ミロ」という日本人が営むビストロだった場所。
シェフの引退を機にクリスさんが引き継ぎ、「パンデミックを生き抜いた街とローカルのみんなが、美味しいもので元気を出してくれるように」と、2020年にオープンした。

フレンチのテイストに日本の味と技術を加えている点は前店同様だが、洗練されたテクニックとコンテンポラリーな表現が相まった、新しい味に出合える。
メニューは素材だけを記した全5品の月替わりコースに、オプションが10アイテム前後。

ワインペアリングも用意され実質的にはファインダイニングだが、カジュアルダイニングの気さくさも併せ持っている。できることなら予習はそこそこに、ワクワク感を楽しんでほしい。

Miro Kaimuki(ミロ・カイムキ)
所在地 3446 Waialae Ave., Honolulu
電話番号 808 379 0124
営業時間 17:00~21:00
定休日 火曜
●メニューはおまかせコース 1人 88ドル~、ワインペアリング 45ドル~。
https://www.mirokaimuki.com/

Column
CREA Traveller
文藝春秋が発行するラグジュアリートラベルマガジン「CREA Traveller」の公式サイト。国内外の憧れのデスティネーションの魅力と、ハイクオリティな旅の情報をお届けします。
2023.02.13(月)
文=伊藤由起
撮影=志水 隆
コーディネート=本間律江、工藤まや
CREA Traveller 2023 vol.1
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。