パンデミック期間にブラッシュアップされたオアフのフードシーン。いま訪ねるべき最旬レストラン10店を5回に渡りご紹介。
まずは、天才シェフたちの繰り出す繊細な技を堪能できるレストランを3店、3回に渡りご紹介。ハワイのガストロノミーを牽引するスターシェフたちの新たな店は、地にしっかり足をつけながらも冒険的だ。
ハワイ・リージョナル・キュイジーヌの進化型
◆MW Restaurant(エムダブリュ・レストラン)

ハワイらしい多国籍レストランの雄といえば、ここ。
2021年にカカアコの高級コンドミニアムに移転し、雰囲気、料理ともにラグジュアリー感が増した。

メニューにハワイの食材を必ず一つは入れることを意識し、「決まったメニューありきではなく、仕入れた素材に沿った特別料理も柔軟に展開したい」と、シェフのウェイド・ウエオカさん。

東西のエッセンスを自在に取り入れるセンスに長けた氏の実力が、いかんなく発揮されるレストランへと進化している。

シグネチャーの“モチ・クラスティッド・コナ・カンパチ”は、その昔シェフの母が作ってくれたという「揚げ餅」をヒントにした一品。
ハワイ産のカンパチに切り餅を削ってまぶし、揚げ焼きしたものを素麺にオン。柚子胡椒を効かせた醤油ベースの甘辛いソースを合わせている。

付け合わせも楽しく、料理に国境はないこと、レストランはワクワクする場所であることを再認識できる店だ。
MW Restaurant(エムダブリュ・レストラン)
所在地 Commercial Unit, Suite 201, 888 Kapiolani Blvd., Honolulu
電話番号 808 955 6505
営業時間 11:00~14:00(テイクアウトのみ)、17:00~21:00
定休日 日曜、月曜のランチ
https://mwrestaurant.com/
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Column
CREA Traveller
文藝春秋が発行するラグジュアリートラベルマガジン「CREA Traveller」の公式サイト。国内外の憧れのデスティネーションの魅力と、ハイクオリティな旅の情報をお届けします。
2023.02.11(土)
文=伊藤由起
撮影=志水 隆
コーディネート=本間律江、工藤まや
CREA Traveller 2023 vol.1
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。