パンデミック期間にブラッシュアップされたオアフのフードシーン。いま訪ねるべき最旬レストラン10店を5回に渡りご紹介。
まずは、天才シェフたちの繰り出す繊細な技を堪能できるレストランを3店、3回に渡りご紹介。ハワイのガストロノミーを牽引するスターシェフたちの新たな店は、地にしっかり足をつけながらも冒険的だ。
ハワイ・リージョナル・キュイジーヌの進化型
◆MW Restaurant(エムダブリュ・レストラン)
![マウイ島で作られている柿のシェイブアイスに、バニラ風味のパンナコッタ、ハウピアなどを合わせた、洗練された味わいのデザート。15ドル。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/0/5/1280wm/img_05aa6bb33d42b5ec8af8996d655587e8434004.jpg)
ハワイらしい多国籍レストランの雄といえば、ここ。
2021年にカカアコの高級コンドミニアムに移転し、雰囲気、料理ともにラグジュアリー感が増した。
![【Wade Ueoka&Michelle Karr-Ueoka】ウェイド氏はホノルル生まれの日系人。「アラン・ウォンズ」で17年間働き、スーシェフまで務めたのち、妻でパティシエールのミシェルさんとともに独立。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/9/f/1280wm/img_9f43afc0f20bfbb2add80beac56ed624431287.jpg)
メニューにハワイの食材を必ず一つは入れることを意識し、「決まったメニューありきではなく、仕入れた素材に沿った特別料理も柔軟に展開したい」と、シェフのウェイド・ウエオカさん。
![「海と陸」をテーマにしたインテリア。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/6/9/1280wm/img_69d66012bd07ae0ddb0cb821abf38bf61025329.jpg)
東西のエッセンスを自在に取り入れるセンスに長けた氏の実力が、いかんなく発揮されるレストランへと進化している。
![“モチ・クラスティッド・コナ・カンパチ” 45ドル。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/0/f/1280wm/img_0ff5b18a84528413d2235f15f77d392c838165.jpg)
シグネチャーの“モチ・クラスティッド・コナ・カンパチ”は、その昔シェフの母が作ってくれたという「揚げ餅」をヒントにした一品。
ハワイ産のカンパチに切り餅を削ってまぶし、揚げ焼きしたものを素麺にオン。柚子胡椒を効かせた醤油ベースの甘辛いソースを合わせている。
![“鰻のアランチーニ” 15ドルは、かつお節が躍るたこ焼き風。“アヒ・ナチョス” 26ドルは、マグロのタルタルにアボカドのサルサを合わせて。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/a/5/1280wm/img_a540c21a3171676d94995b1389d1c4d9876084.jpg)
付け合わせも楽しく、料理に国境はないこと、レストランはワクワクする場所であることを再認識できる店だ。
MW Restaurant(エムダブリュ・レストラン)
所在地 Commercial Unit, Suite 201, 888 Kapiolani Blvd., Honolulu
電話番号 808 955 6505
営業時間 11:00~14:00(テイクアウトのみ)、17:00~21:00
定休日 日曜、月曜のランチ
https://mwrestaurant.com/
![](https://crea.ismcdn.jp/common/images/blank.gif)
Column
CREA Traveller
文藝春秋が発行するラグジュアリートラベルマガジン「CREA Traveller」の公式サイト。国内外の憧れのデスティネーションの魅力と、ハイクオリティな旅の情報をお届けします。
2023.02.11(土)
文=伊藤由起
撮影=志水 隆
コーディネート=本間律江、工藤まや
CREA Traveller 2023 vol.1
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。