瀬良垣島は、島といっても本島とは橋でつながり、那覇空港からひと息に訪れられる小さな離島。「ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄」は、沖縄でも屈指の美しい海にぽかりと浮かんだようにある高級ビーチリゾートだ。

 「ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄」のある恩納村は、実はSDGsにおいて、県内どころか国内、いや国際的にも注目を集めている村。その魅力あふれる取り組みに注目してみたい。


海とともにあるからこそ、ホテルとしての意識が高い

 「ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄」は沖縄でも西海岸の穏やかな海に面した恩納村にある。本島と瀬良垣島は1本道の橋でつながり、車やトゥクトゥクで渡ることができ、少しだけ離島に渡る旅の気分を味わうことができるのも魅力だ。

 周囲は360度ぐるりと美しい海。海と空、プールも施設も一体化しているようにも思える。各ゲストルームには海に面したバルコニーがあって、まるでぽっかりと海に浮かんでいるような気持ちになる。だからこそ、いつまでも美しい海とともにありたいという願いは切実だ。

館内ではプラスチック製品を置き換え、ゴミも活用

 例えば、ここでは全てのレストランでプラスチックストローを廃止。パイナップル葉の繊維を使ったストローは紙製などに比べて味移りがなく好評だ。ドリンクピックは竹製に、ケーキ類を購入した際のカトラリーも、プラスチックをやめて木製を導入している。

 室内での飲料水はアルミのボトルに入っていて、ペットボトルは使わず、ウォーターサーバーから飲みたいだけの水を汲む仕組みだ。

 この冬は、2023年3月12日(日)まで宿泊者の予約限定でテントサウナも登場しているが、薪サウナストーブで温まったあとに飛び込むラグーンプールは海水を循環して利用。もともと瀬良垣島で親しまれていた海水プールを活用しているのも魅力的。

 レストランで出た食品の残りも100%堆肥化するなど、サステナブルな取り組みについては先端を行く。これはハイアットグループ全体の取り組みでもあるが、実は、このリゾートが「恩納村」という土地にある、というのも大きな意味があった。

2023.01.30(月)
文=CREA編集部
撮影=橋本 篤