古い建物が立ち並ぶロンドンでは、かつては違う目的で使われていた建造物が改築されて、ホテルとなる例が非常に多い。古いものに価値を見出し、丁寧に手入れをして繰り返し使う英国人の国民性を考えれば、これは驚くにあたらないだろう。
アップサイクルと同時に、グリーンエネルギーへの切り替えや残った食品のコンポスト化など、見えない部分での取り組みにも向き合うロンドンのホテルは、「快適さとサステイナビリティは、実は無理なく両立すること」を教えてくれる。
今ロンドンでおすすめのサステイナビリティなホテルを3回に渡りご紹介。
ベスト・オブ・ブリテンな内装とサービスが魅力
◆The Lanesborough(ザ・レインズボロウ)

リージェンシー様式の瀟洒な建造物は、1719年にレインズボロウ子爵2世の邸宅として建てられたもの。

全室に担当バトラーがつく、ロンドン唯一のホテルで、客室のボタンひとつで、すぐにサービスが受けられる。

SDGsに向けた特別チームも結成し、残った食品のコンポスト化のほか、スパでは完全オーガニックのタタ・ハーパーのプロダクトを英国で初めて採用するなどの一足先を行く取り組みも。

The Lanesborough(ザ・レインズボロウ)
所在地 Hyde Park Corner, London SW1X 7TA
電話番号 +44 20 7259 5599
客室数 93室
料金 1室 900ポンド~
https://www.oetkercollection.com/hotels/the-lanesborough/

Column
CREA Traveller
文藝春秋が発行するラグジュアリートラベルマガジン「CREA Traveller」の公式サイト。国内外の憧れのデスティネーションの魅力と、ハイクオリティな旅の情報をお届けします。
2022.12.16(金)
文=安田和代(KRess Europe)
CREA Traveller 2022 vol.4
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。