コロナ禍での制約があった頃、人々は互いとの距離を十分にとれる屋外での楽しみを求めた。
英国では、すでにコロナ禍の法的規制は全面解除されているが、国内のカントリーサイドの人気は健在だ。
コロナ禍をはさんで、英国内の旅行者は、「自然に囲まれた可愛い村」よりも「リアルな自然」を求めるようになった。それは環境保護に対する支持の表明でもあり、同じ熱量での取り組みがホテルの側にも求められているのだ。
今イギリスでおすすめのカントリーサイドホテルを4回に渡りご紹介。
人の温かさが感じられるパーソナルタッチのおもてなし
◆Wildhive Callow Hall(ワイルドハイヴ・カロウ・ホール)

ロンドンから北に約240キロ、ダービシャーのピーク・ディストリクト国立公園周辺は、英国では珍しい岩山が連なるユニークな自然に恵まれているにもかかわらず、観光業の手がまだ伸びていない「知られざる英国」。

そんな立地に、2021年9月にオープンしたホテルが、ワイルドハイヴ・カロウ・ホールだ。

14.2ヘクタールの敷地内には、1850年代に地元の行政官の私邸として建てられたメインハウス、そして森に囲まれた11棟のバンガローと2棟のツリーハウスが宿泊棟として用意されている。

全棟のインテリアは、ロンドンの人気デザイン・ホテル・チェーンで手腕を振るってきたデザイナー、イザベラ・ウォーズリー氏が担当。

ナチュラルモチーフをふんだんに配しながら、どこか大胆でモダンな印象を与える色使いが美しい。
このホテルではまた、人間味に溢れたホスピタリティでゲストを歓迎してくれる。

屋敷のポーチに足を踏み入れるや、「ようこそ、旅は順調でしたか」とポーターが声をかけてくれる。
廊下の冷蔵庫に水を補充する女性スタッフは「ここから、自由にとってくださいね」と「ハロー」だけではない対話が生まれる。

「この業界で接客の作法が完璧な人は多いですが、それだけではロボット的。人事採用は、パーソナリティ重視です」とGMのジェレミー・ウィットワース氏。

非接触型のサービスが定番となった今だからこそ、人の体温が感じられるサービスが、ことさらに贅沢で貴重なものに感じられるのかもしれない。

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Wildhive Callow Hall(ワイルドハイヴ・カロウ・ホール)
所在地 Mappleton, Ashbourne, Derbyshire DE6 2AA
電話番号 +44 1335 300900
客室数 28室
料金 1室 219ポンド~
https://www.wildhive.uk/
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Column
CREA Traveller
文藝春秋が発行するラグジュアリートラベルマガジン「CREA Traveller」の公式サイト。国内外の憧れのデスティネーションの魅力と、ハイクオリティな旅の情報をお届けします。
2022.12.12(月)
文=安田和代(KRess Europe)
撮影=川上 真
CREA Traveller 2022 vol.4
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。