――「しょこたん」も「しょうこさん」もどちらも魅力があって。

中川:今回の写真集に、黒のロングドレスにスリットが入ったドレスを着て、シャネルのヒールを履いている写真があるんです。それはたぶん、「しょうこさん」だけのとき。10年前とか、デビュー当時だと絶対着れなかったと思うんですよ。座り方にもよるんですけど、すごく脚が長く見えるような撮り方をしてくださって。これは「しょうこさん」になって、年齢を重ねたから似合うし着られるようになった。それが嬉しくて。そういう意味では、年齢を重ねることはネガティブじゃないですね。年齢をレベルという表現に変えてるんですけど、レベルにしても結構上がってきましたが、それもいいかなって。

 

消えたい…恥ずかしい…だった心境にも変化が生まれた

――写真集は、ご自身で何度も見返したりしますか?

中川:今までは、自分が出ているものとか恥ずかしくて見られないでいたんです。でも、写真集は嬉しいから何度も見てます。元々、「自分に自信がない」みたいなことをずっとツイートしてたんですよ。今回の写真集も「恥ずかしいけど見てほしい」ってツイートして。

 そしたら、女の子のファンが「しょうこちゃん。いつも恥ずかしいとか、自分に自信がないとか、そういうことばっかり言うけど。『頑張ったから見て!』でいいんだよ。それに私たちはついていくんだよ」って言ってくれて、「えーっ! ありがとう!!」って思って。同世代の女性の言葉と支援がすごく大きいですね。

――励みになりますね。水着の種類も変わりましたか?

中川:あと、写真集で着たステラ マッカートニーのかわいいピンクのフリンジがついた水着のデザインがすごく良くって。これ着れたらいいな、嬉しいな、頑張ろうって思って着た、お気に入りの水着があるんです。スタイリストさんが後でくださったんですが、大事にとってあります。

――その後もご活躍が続きますが、写真集を出したことによって、気持ちの変化のようなものはありましたか?

2022.10.13(木)
文=松永 怜