中川:凄かったですね。街ですれ違ったおじさまにも、「水着見たよ」とか言われて。「えー-!!」って驚いて。水着と車(赤のベンツ)は、おじさまによく言われます。車を駐車場に止めると、そこにいた警備の方に「あ、YouTubeの車だね」みたいな(笑)。

――YouTubeの影響大ですね。

中川:しかも、YouTubeはコメント欄も優しいことが多いんですよ。実は、YouTubeはずっと憧れていたんですが、勇気がなかったんです。数字が出ちゃうし、続けられるか怖くて。

 でもコロナ禍をきっかけに始めたらすごく楽しくなって。週3で更新するようになって(笑)。

 

私もスタッフさんもみんな20周年忘れてたんですよ

――『ミラクルミライ』は、デビューから20周年のタイミングですね。

中川:ただ、20周年とか、去年の夏くらいまでスッカリ忘れてたんですよ。スタッフさんもみんな(笑)。

 なんというか、必死に1年ずつ乗り越えてるような感じだったので。ただ、今回YouTubeに水着の動画をアップしたら、『ミスマガジン』でもお世話になった古巣の講談社さんから写真集のお話がきまして。それで、「えーっ!」ってなって。さすがにYouTubeの動画再生数が伸びたからって、水着を着るのはどうかなって消極的だったんですけど。でも、よく考えたら壮大なフラグですよね。

 昔、『ミスマガジン』で『ミス週刊少年マガジン』を頂いて事務所に入って。その『ミスマガジン』の会社から写真集のお話がきて。しかも、写真集を出すタイミングが20周年のとき。なにこれ? ミラクルじゃん!と。20周年も意識してなかったけど、今まで出会った全ての方がここまで連れてきてくれた。ミラクルな世界だなって。だから写真集は『ミラクルミライ』しかないと思いました。

「白いビキニの写真で、胸の血管が透けてるのがいい」って言われて…

――いざ、写真集の撮影に及んでみていかがでしたか?

中川:最初に、まずビーチに立ったんですが、やっぱりめちゃくちゃ恥ずかしくて。それに水着姿はYouTubeで撮った以来だったし。でもプロ中のプロのカメラマン、中村和孝さんがいて。あと、講談社の担当の方も同年代の女性だったんです。同年代の女性だから、分かってくれるんですよね。いかに、水着になることが恥ずかしいことか。勇気がいるかって。でもプロたちがいるから大丈夫。安心して頑張ろうって上着を脱いで…、それでもまだ恥ずかしかったのですが…。カメラマンの和孝さんが、普段使ってるiPhoneでその場でパッと撮って見せてくれたんですね。その写真が、めちゃくちゃ綺麗に撮ってくださってびっくりしちゃって! こんな風に撮って頂けるなら幸せすぎる! って。

2022.10.13(木)
文=松永 怜