かわいい鬼コは津軽の人たちの鎮守さま
神社の境内を歩いていくと、そこには真っ赤な鳥居、そしてその中央にはなんだかとてもかわいらしい鬼の像が。岩木川流域の津軽地方は水害の多い地域。厳しい環境で生きる津軽の人たちにとって、今年こそ災いが来ませんようにと祈りを捧げてきたのが鎮守さまでした。
津軽地方では、そんなそれぞれの集落の神社には災いから守ってくれる「鳥居の鬼コ」を作る風習があり、なんと全部で40体以上あると言われています。
おしりのキュートな鬼コさま
それぞれの神社の鬼コは実に個性的。色や形もさまざまでコンプリートしたくなる愛らしさです。
中でもその後ろ姿は見逃せません。外敵に目を光らせる鬼コさまですが、後ろは無防備。なんともかわいいおしりを拝むことができます。ふんどしや柄のパンツ、中にはハイレグやおむつを履いているように見える鬼コもいるそうです。
地元の人との交流もサイクリングならではの楽しみ
石川八幡宮を参拝したら、再びサイクリング。すると、ちょうどりんご農家の方が作業を始めていました。こんにちは、と声を掛けると「どこから来たの」と自然と会話が始まります。
この時期はちょうど収穫を前に、りんごの色を赤くするために葉っぱを取る葉摘み作業をしていたのだとか。こういうちょっとした出会いがあるのもサイクリングならではです。
ツアーにはおやつもセット、弘前といえばアップルパイ!
気持ちよく自転車をこいでいると、小腹も空きます。そんな頃合いに到着したのが御菓子処むらかみさん。長年弘前市で愛されるお菓子屋さんです。
弘前名物アップルパイを購入して、気持ちの良い川沿いでおやつ休憩。高橋さん自慢のコーヒーとともにいただくと普段の生活では味わうことのできない豊かな時間が流れます。
おやつ休憩が終わったら、旅の目的地、大鰐温泉まではもう少し。最後のラストスパートです。
2022.10.09(日)
文=CREA編集部
撮影=佐藤 亘