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 青森県を代表する名山・岩木山。その岩木山を中心にした津軽地方に古くから伝わる祭りや信仰、芸能や食文化。そんな歴史と古き良き津軽の「ものがたり」が隠れている津軽の魅力の代弁者、それが“古津軽”です。

 そんな古津軽を楽しむイベント『古津軽ウィーク2022』が2022年9月16日(金)~10月23日(日)まで開催中です。イベント中はミッションと題した69もの観光体験(ミッションごとに開催期間や条件があります)が待ち受けています。

 そんな古津軽ウィークのミッションの一つ「自転車で古津軽の風を感じよ!」にCREA編集部員が参加、体験してきました!


そのミッションは「おしりがかわいい鬼を探せ?」

 古津軽ウィークのミッションの一つ「自転車で古津軽の風を感じよ!」に参加してきなさい。そんな指令を編集長より受けた私は単身青森県弘前市に乗り込んでいました。

 観光取材をするならともかく「自転車で風を感じよ!」と言われてもなぁ、普段全然運動しないし、ハードだったらどうしよう。と不安に怯えながらツアーの出発地点、弘南鉄道中央弘前駅に向かう私。

 集合時間である朝9時に駅に向かうとそこには本格的なマウンテンバイクが。しかも、目的地は16キロ先の大鰐温泉というではありませんか。

「自転車は電動アシスト付きですし、全行程自転車で移動するわけではないので心配しないでください。ゆーっくり津軽の風景を眺めることができますよ」

 不安そうな私にこう声をかけてくれたのは、ツアーを主催するサイクルエクスプローラーあおもりの高橋俊介さん。なんでもりんご畑や田んぼといった津軽らしい道を走りながらのんびりと6時間かけて古津軽スポットを巡っていくのだとか。

弘南鉄道は自転車持ち込みOKのサイクルトレイン

 高橋さんのやさしい言葉に一安心して、早速車内へ。今回乗車する大鰐線は全国でも珍しいりんご畑の中を走る「りんご畑鉄道」。車窓からは岩木山も眺めることができます。

 早速、古津軽をひとつ堪能したら、いよいよサイクリングのスタートです。義塾高校前駅で下車し、りんご畑を抜けていきます。

 一面のりんご畑の中を自転車で駆け抜けることがこんなに気持ちいいなんて! ガイドの高橋さんがゆっくりと案内してくれるので本当に快適です。抜けるような青空の中、気に入った風景があれば写真を撮り、気になる横道があればちょっと覗いてみたり、自由に津軽平野をサイクリングすることができちゃいます。

 30分ほどりんご畑を散策すると、最初の目的地・石川八幡宮に到着です。ここにはかわいい“鬼コ”がいるそうです。

2022.10.09(日)
文=CREA編集部
撮影=佐藤 亘