SNSのおかげで増えた女性ファン

――今までを振り返って、大変だったことや、苦労はありますか?

渡辺さん:ないですねえ。

――無理をしたり、我慢をするようなことも…?

渡辺:全然ないですね。特に大きなピンチもなかったし、日々楽しいことばっかりです。私、周りの方に恵まれているんですよ。それは今も昔もそう思います。

――周りの方と、コミュニケーションを取るのがお上手なんですね。

渡辺:どうなのかな。ただ、スタッフさんにしても、プライベートのお友達でも、仲良くなると、ずーっと長いんですよ。高校時代、堀越学園で一緒だった西村知美ちゃんとも今でも仲がいいですし。今日、一緒に取材に来ているスタッフさんも、たぶん15、16年くらい一緒です。そうなると心も許しちゃうしね。特に、なにかコミュニケーションで意識してるわけじゃないけど……、あ、みんなの誕生日は覚えてますね。夫はもちろん(笑)、普段かかわりがある人の誕生日は覚えています。

――今後力を入れていきたい活動はありますか?

渡辺:年に1回、バースデーライブをやっているので、60歳まで続けるのがまずは目標ですね。そのときに、赤いちゃんちゃんこの代わりに、赤いミニスカートを穿いていられたらいいかなって思います。昔、LIVEに来てくれる方は圧倒的に男性のファンの方が多かったのですが、今は男性のファンの方だけではなく、女性のファンの方もL IVEに来てくれることが増えました。SNSの影響で応援してくださる女性の方が増えたので、LIVEだけではなく女子会などを行って、女性ファンの皆さんと楽しい時間を共有したいと思っています。

(撮影:深野未季/文藝春秋)

2022.07.28(木)
文=松永 怜