世の中にあふれる、さまざま美容情報。多すぎて、どれを実践したらいいの? と悩んでいる人も少なくないよう。
そこで、形成外科専門医の西嶌順子先生が提案する「本当に肌によい美容メソッド」を詰めこんだ、『「無駄なケアをやめる」から始める 美肌スキンケアの新常識大全』(宝島社)から、とっておきの美肌情報を一部抜粋&追加取材して、5回にわけてご紹介。先生がプライベートで実践している美肌アクションも必見です。
美肌スキンケアの新常識その②
活性酸素を減らす、肌習慣を意識する
活性酸素は「フリーラジカル」とも呼ばれ、呼吸をしたり食事をしたりするだけで発生します。でも、増えすぎると肌細胞を攻撃して肌老化を加速させます。
私たちの体は、酸素を利用すると同時に活性酸素も生じています。活性酸素には強い殺菌力があり、本来は体を守るために発生しているものです。しかし、一方で老化やがん、シワ、シミ、糖尿病や動脈硬化などの生活習慣病の原因ともなっています。
本来私たちの体内には、抗酸化酵素や抗酸化物質を使って活性酸素を消去するシステムが備わっていますが、歳を重ねるとその働きが低下し、体がサビやすくなってしまいます。そのため、ふだんから上の図のような活性酸素を生む原因をできるだけ避け、食事から抗酸化成分を取り込むことが大事。
良質なタンパク質、各種ビタミン、ミネラルのほか、キサントフィルやグルタチオン、各種ポリフェノールなど、抗酸化作用のある成分を意識して摂取する、サビない食生活に切り替えましょう。
覚えておきたい美肌ポイント!
・活性酸素を生むストレス要因を避ける
・抗酸化酵素を増やすために、良質なタンパク質、各種ビタミン、ミネラルを摂取
・鮭やカレー粉、ブロッコリー、大豆など、抗酸化成分を含む食材を意識的に選ぶ
2022.07.27(水)
文=増本紀子(alto)
イラスト=森屋真偉子