「面白い映画ないですか？」と長谷川さんに聞いたら
――普段からお忙しいおふたりですが、例えば気分転換に旅に出るとなったら、いつもどういう感じで行き先を決めますか？
長谷川 僕は……そうだなあ、気分で選ぶことが多いです。
綾瀬 旅好きですもんね！ ぷらっと？
長谷川 ぷらっと。世界地図の西か東か、どっちかをまず決めて……。
綾瀬 西か東だけ？
長谷川 南半球は行かないかもなあ。
綾瀬 オーストラリアも？
――『世界の中心で、愛をさけぶ』のロケ地ですよね！
綾瀬 そうです！すごくいいところですよね。
長谷川 オーストラリアは仕事で行ったりしたよ、確かにいいところだよね。僕、実は「CREA Traveller」を結構読んでいるんですよ。海外のオシャレなところとかがあまりわからないので、向こうでオシャレで美味しいものを探すときに、結構活用させてもらっています。マニアックなところとかも載っていますよね。
――ありがとうございます！ CREA読者はカルチャー好きも多く、おふたりが最近観た中で印象に残っているお勧め映画などもよければ知りたいです。
長谷川 僕は最近『アネット』が面白かった。『はい、泳げません』と共通しているところを挙げるなら、両方の作品ともいろいろなことにちょっと挑戦しているところかな。綾瀬さんは、最近だと何の映画がよかった？
綾瀬 うーん、何だろう……。(長谷川さんは)すごく詳しいから、私はたまに「面白いの、ない？」と聞くんです。
長谷川 そういう時、僕、割とシリアスなものとか、癖が強めなのを出しちゃったりするかも（笑）。
綾瀬 あー、怖いやつありましたよね！ けど、ピロちゃんに教えてもらった『ピラニア3D』はすごく好きでした。お薦めです！
――綾瀬さんは長谷川さんにお薦めを聞いた後、しっかりご覧になるんですね！
綾瀬 コロナ禍で家から出られなかったときに、「何かお薦めないですか？」と聞いたんです。そうしたら「『ピラニア3D』いいよ！」と教えてもらったので、『ピラニア3D』シリーズは全部観ました。ビキニを着ているギャルの女の子たちのお尻をピラニアが食べる、みたいな話なんですけど(笑)。
長谷川 少し偏ったものを紹介しちゃいましたかね(笑)？
長谷川博己(はせがわ・ひろき)
1977年3月7日生まれ、東京都出身。2002年、舞台「BENT」でデビュー。その後、蜷川幸雄が演出を手がける「カリギュラ」「ヘンリー六世」など多数出演。2008年からはテレビドラマ、映画に活躍の幅を広げ、2020年にはNHK大河ドラマ「麒麟がくる」で主人公・明智光秀役を熱演。
綾瀬はるか(あやせ・はるか)
1985年3月24日生まれ、広島県出身。2000年にデビューし、2005年にドラマ「世界の中心で、愛をさけぶ」で注目を集め、その後、数々のドラマで主演・ヒロイン役に抜擢。2013年にはNHK大河ドラマ「八重の桜」で主演を務め、夫婦役として長谷川博己と共演。
映画『はい、泳げません』
2022年6月10日(金)TOHOシネマズ 日比谷 ほかにて全国ロードショー
気鋭の哲学者・小島遊雄司(長谷川博己)は、大学で哲学の教鞭を執り学生からも慕われている存在。だが、彼には「水が怖くて、泳げない」というコンプレックスがあった。なんとか克服しようと、スイミングクラブに入会し、女性コーチの薄原静香(綾瀬はるか)から指導を受ける。薄原の励ましに背中を推され、少しずつ前に進もうとするが、過去の事件のトラウマから抜け出すことができず……。苦しみを乗り越え再生の一歩を踏み出す物語。
出演：長谷川博己 綾瀬はるか 阿部純子 麻生久美子ほか
監督・脚本：渡辺謙作
原作：髙橋秀実『はい、泳げません』(新潮文庫刊)
©2022「はい、泳げません」製作委員会
https://hai-oyogemasen.jp/
2022.06.12(日)
文＝赤山恭子
撮影＝榎本麻美
ヘアメイク＝須賀元子【長谷川】、中野明海【綾瀬】
スタイリスト＝大久保篤志（ザ スタイリスト ジャパン®）【長谷川】、椎名直子【綾瀬】
