音楽に国境はない!「オルケスタ・デ・ラ・ルス」の日本ラテン化計画に乗ろう
私はものすごくビビりである。この連載も書いている時はノリノリなのだが、記事アップ直後は毎回「なんでこんな妙なテンションで書いてしまったのか……」と他の仕事が手につかない。少しのことでグジグジショボショボする自分に腹が立つ。
だからこそ、ラテンへの憧れは高まるばかりだ。ああ、明るくおおらかになりたい。青空に輝く太陽のように!
形からでもいいので、心を解放する取り組みをせねば。コロナ前は、その一環としてカラオケで明るく弾けた歌を選曲するようにしていた。ところがここでも
「イエーイやウォウウォウなどシャウトで躊躇してしまう問題」
にぶち当たる。
友人の歌唱を盛り上げるためのイエーイは大丈夫なのだ。問題は、己の歌唱で入るシャウト。このハードルの高さよ……。どうしても直前で
「私のような平たい顔がイエーイとか言っていいのだろうか」
と臆してしまう。そして結局薄ら笑いで誤魔化し、「またイエーイと言えなかった……」と落ち込む! 我ながらなんと不毛な繰り返しなのか(泣)。
そんな私を「大丈夫。ほら、楽しめばいいだけなのよ!」と励まし、ラテンのパッションを与えてくれたアーティストがいる。それがオルケスタ・デ・ラ・ルゥゥゥス……、おっとさっそくパッションが弾けて舌を巻いてしまった。「オルケスタ・デ・ラ・ルス」である。
彼らの演奏を聴けば身体が自然に動く。「オーラ!」と声が出てしまう!
2022.05.26(木)
文=田中 稲