自然が生み出した迫力の造形【城ヶ島&三崎港(神奈川県)】
東京から2時間足らず、三浦半島の突端に位置する三崎港。
室町時代から漁業が始まり、近代に入って漁船の大型化が進み、昭和初期にはマグロなどの遠洋漁業の基地として栄えました。
![歴史ある港町、三崎港。マグロの遠洋漁業が盛んだった頃の名残が残っています。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/0/3/1280wm/img_035d7934785b2e4e79f6e9e942a4cbd2104554.jpg)
当時、マグロ船が入港すると、船員さんたちは次の航海までの約1カ月、港町で思い切り遊んだそう。洋上での過酷な日々のウサを晴らすように、スナックでは毎晩、万札が飛び交っていたとか。
町には、その当時の面影がそこここに残り、どこかノスタルジックな風情。古い建物を改装したカフェやドーナッツ店、古着のリメイクのショップなど、レトロな散策が楽しめます。もちろん、多くの人のお目当ての、マグロ丼も食べておきたいところ。
![古い建物を活かしたショップやカフェをめぐる楽しみも。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/8/9/1280wm/img_8911723e39505cab3ee122268df9e8e3164492.jpg)
![三崎港へ行ったら、ハズせないのがマグロ丼!](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/2/1/1280wm/img_21d6f2f44a61b2997b2c0f41d0fa1553116037.jpg)
三崎港でお腹を満たした後は、城ケ島へ。
城ケ島大橋を渡る城ケ島は、東西約1.8キロ、南北約0.6キロの細長い島。東半分には「県立城ヶ島公園」、西半分は民家や商店も並ぶ地元の暮らしがある島です。
![自然のパワーが生んだ馬の背洞門。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/3/4/1280wm/img_3426dec292b9384688358235f744b47a198437.jpg)
遊歩道が整備された県立公園の見どころは、「馬の背洞門」。海に付き出した岬に、波風で浸蝕された穴がぽっかりと開いています。穴の向こうに太平洋が望める、自然が生み出した迫力の造形です。
もっと詳しく知りたい方はこちら!
https://crea.bunshun.jp/articles/-/29879
![](https://crea.ismcdn.jp/common/images/blank.gif)
Column
古関千恵子の世界極楽ビーチ百景
一口でビーチと言っても、タイプはさまざま。この広い世界に同じ風景は一つとして存在しないし、何と言っても地球の7割は海。つまり、その数は無尽蔵ってこと? 今まで津々浦々の海岸を訪れてきたビーチライター・古関千恵子さんが、至福のビーチを厳選してご紹介します!
2022.05.14(土)
文・撮影=古関千恵子