店の2階ではイートインで楽しめる
さっそく、よもぎ餅を手に取って食べてみました。
ひと口目からヨモギの良い香り。きな粉の香ばしさ、程よい甘み。餅を噛む度にヨモギ独特の苦みや芳香が口いっぱいに広がります。そして、後口にもヨモギの香り。ヨモギ茶がよく合います。あっさりした甘さの餡入りは、緑茶がぴったり。
「作った日か翌日に食べてほしい。冷凍保存して、自然解凍か電子レンジで解凍してもOKです」
「よもぎや」は、2021年3月31日オープン。テイクアウトだけでなく、2階でイートインもできます。古い足踏みミシンや南洋風の観葉植物を置いた、どこか懐かしい雰囲気のスペースで、「蓬餅 お茶セット」「玄米みたらし団子 お茶セット」に舌鼓。季節によって、おしるこやかき氷なども登場します。
「よもぎや」のメニューはとてもシンプル。よもぎ餅2種類の他は、玄米みたらし団子、サーターアンダギーのみ。「玄米みたらし団子」は、玄米粉を使ってむっちりした食感で、タレには昆布出汁や本みりんを使用。
「サーターアンダギー」は、ぎゅっと詰まった小さいサイズにして、油っぽさを控えるなど、よもぎ餅以外でも細部にまで久林さんのこだわりが感じられます。
「島の味、母の味を思い出しながらよもぎ餅を作っています。身体に良いといわれるヨモギを少しでも知って、生活の中で楽しんでもらえたら」。島の餡なしのよもぎ餅が大好きになりました。摘みたてのヨモギを使う、春が来るのがとても楽しみです。
2022.05.07(土)
取材・文＝そおだよおこ
